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荒廃農地の復活・茨城県は3,652ヘクタール【10月13日(木)】

放置され、作物の栽培ができなくなった「荒廃農地」を再生させる取り組みが、加速しています。


高齢化や人出不足などで、全国的に耕地面積の減少が続きますが、茨城県では、荒廃農地をサツマイモ畑に転用することで、5年間で東京ドーム781個分の農地を再生しました。


農水省によると荒廃農地は、全国で耕地面積の6%にあたる28.1万haあります。


放置後、時間がたてばたつほど復元利用が難しくなり、早い段階に再生することが重要になります。


都道府県別でみると、2016~2020年で再生面積が最も多かったのは、茨城県で3,652haでした。


鹿児島県の2,997ha、長野県の2,852haと続きます。


茨城県では。2019年から荒廃農地をサツマイモ畑に転用する場合、補助金を支給しています。


10アールあたり10万円を上限に、再生費用の半分を補助するだけでなく、農地の貸主にも協力金を支給します。


制度を活用した栽培面積は2022年3月時点で129haに達しています。


サツマイモは、国内の焼き芋ブームや東南アジアへの輸出増で、価格が10年前に比べ3割高い水準にあります。


サツマイモは、干し芋や焼き芋など加工しやすく、付加価値を高めて収益をあげやすい作物です。


畜産業の盛んな鹿児島県では、荒廃農地を放牧に活用しています。


農業法人さかうえ(鹿児島県志布志市)は、かつて野菜や茶を生産していた耕作放棄地で2019年から黒毛和牛を育てています。


農家から土地を借り受け、15haで130頭を放牧しています。


里山牛のブランド名でネットを通じ全国販売します。


放牧により土地は耕され、草を食べた牛の糞は有機肥料として土にかえります。


放牧した土地は、将来的には野菜や飼料作物を生産する農地として活用します。


再生面積が全国4位の福島県では、荒廃農地の発生を未然に防ぐ取り組みが進んでいます。


南相馬市の高ライスセンターは、担い手がいなくなった土地を請け負い、米や小麦、大豆を生産しています。


現在は、6人で180haを耕作し、乾いた田んぼに種もみを直接まく手法を取り入れています。


育苗などの手間がかからないため、労働時間は田植えをする場合に比べ3分の一ほどに減り、収量は同じ水準を確保できています。


作業効率を高めることで、担い手不足の解消につなげられます。

 


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