個人マネー・日本株1.6兆円買い越し【11月7日(月)】
相場動向を左右する主体としては、海外投資家が注目されがちですが、足元の市場を見てみると、国内の個人投資家などの動きも注目されます。
10月31日の日経平均は、482円26銭高の2万7,587円46銭と、9月20日以来の高値で終えました。
【9984】ソフトバンクグループが急反発、一時6,422円と年初来の高値を更新しました。
同銘柄は、日証金の貸株残高が、289万株と2020年8月以来の水準にまで膨らんでいて、売り方の買戻しを巻き込んで急騰しました。
日経平均の2021年末比の下落率は、10月28日時点で6%と、欧州のストックス600(16%)や米S&P500(18%)より下げが少なく、世界の主要指数としては、相対的に底堅い動きです。
前日比の騰落を、日本時間(当日の始値→終値)と、海外時間(前営業日終値→当日始値)に分けて高安を累計すると、3月以降、日本時間の浮上が鮮明になっています。
東証株価指数(TOPIX)でみると、2021年は海外時間は376ポイント上昇する一方で、日本時間には、188ポイント下げました。
逆に、2022年は、10月末までに海外時間が124ポイント安、日本時間は61ポイント高となっています。
欧米株の下落を受けて、安く始まっても、日本時間に下げ幅を縮めるイメージです。
近年では珍しい強さで、国内投資家が、売り手から買い手に変わった可能性もあります。
2022年の最大の買い主体は、企業の自社株買いです。
投資部門別売買動向では、10月第3週までに事業法人が、現物株を4.1兆円買い越しています。
2021年通年の2.6倍で、海外投資家の売り越し3.5兆円を、吸収できるボリュームです。
ここにきて注目されるのは、個人が1.6兆円買い越していることです。
9月は、単月で1兆円近く買い越していて、2018年10月以来の高水準でした。
2年連続で、買い越しになる可能性もあります。
円安が大きく進んだことで、今から外国に資金を振り向けることに、慎重になっている可能性があります。
日本政府の為替介入などで、円安にいったんは歯止めがかかっていますが、仮に円の下げ止まり感が出れば、海外勢も、日本株投資を増やす可能性も出てきます。
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