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10月の外食売上高・コロナ前を超える【11月30日(水)】

10月に政府の全国旅行支援が始まるなど、外出や行楽需要が高まり、小売りや外食の売り上げが伸びています。


10月の外食売上高は、初めて、コロナ感染拡大前(2019年10月)の水準を上回りました。

10月の外食売上高は、前年同月比14.8%増加しました。


値上げで客単価が上がった影響もあり、2019年比でも、5.5%増と、初めてコロナ前の水準を上回りました。


業態別では、パブ・居酒屋が前年同月比49.7%、ファミレスが20.3%増えました。


ファストフードは、9.9%増で、2019年比でも18.0%増と好調を維持しています。


持ち帰りや宅配が引き続き堅調でした。


行動制限の緩和で、店内飲食も回復しました。


日本マクドナルドホールディングスは、10月、既存客数が1.4%増えました。


9月末に、全体の6割に当たる商品を10~30円値上げしたものの、客離れは起きませんでした。


コンビニの10月の既存店売り上げは、前年同月比6.9%増の9,307億円と、8ヶ月連続のプラスとなりました。


行楽地での人出が増えたこともあり、来店客数は1.2%増化しました。


おにぎりや弁当の販売が好調でした。


位置情報データによると、清水寺(京都市)周辺は、10月25~31日の滞在人口が、2021年比で38%増え、コロナ前の水準まで回復しています。


行楽需要の回復を受け、衣料品や服飾雑貨なども、外出向け商品の売り上げが伸びています。


ユニクロアダストリアなど、衣料品・靴大手10社すべてで、10月の売り上げは前年を上回りました。


うち9社は、コロナ前の2019年10月を上回りました。


前年までは巣ごもり需要で、部屋着の販売が好調でしたが、今年は外出着が売れています。


ユニクロしまむらは、2019年10月を2~3割上回る水準です。


10月の全国百貨店売上高は、前年同月比11.4%増と8ヶ月連続でプラスとなっています。


伊勢丹新宿本店では、10月の婦人コートの売り上げが前年比40%、スカーフやマフラー類が60%伸びました。


食品は、前年並みにとどまっていて、家の中で消費する商品より外出向けの商品の売り上げが伸びています。


コロナ禍の消費抑制などで、積みあがった強制貯蓄は、約70兆円あると推測されます。


行動制限の緩和で、富裕層を中心にコロナ禍で支出を抑えた反動のリベンジ消費の動きも見られます。


10月の宝飾・貴金属などは、12.9%増えたほか、ラグジュアリーブランドを含む、身の回り品は24.9%増となりました。


10月の消費者物価指数は、40年8ヶ月ぶりの大幅な上昇幅となりました。


足元の物価高が生活に与える影響は、これから本格化する見込みです。


コンビニや百貨店などの客数は回復基調にありますが、コロナ前の水準には届いていません。


物価高で節約志向が強まれば、買い控えなどの影響が、小売りや外食に出る可能性はあります。

 


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