【公式】スナップアップ投資顧問ブログ

日本株式の専門家スナップアップ投資顧問の公式ブログ

鶏卵の卸値・昨年12月より3割高【12月14日(水)】

鶏卵の卸値の上昇が、加速しています。


この1ヶ月で12%値上がりし、これまで続いていた高値水準を、一段と押し上げました。


指標となる、JA全農たまご東京市場卸値(Mサイズ)は、12月7日時点で1キログラム275円。


例年12月は、需要期なので、11月よりも値上がりしやすいのですが、昨年の2%に比べ、今年の値上がりは大きく、1割超値上がりしています。


昨年12月に比べ31%高く、12月としては、猛暑で減産した、2013年以来の高値圏にあります。


日本国内の高病原性鳥インフルエンザの発生期間は、通常、11月頃から翌年5月上旬頃までですが、今年はすでに10月下旬に岡山県で発生が確認されました。


過去最多の52例の発生が確認された、2020~2021年のシーズンでは、11月中に10例が確認されました。


今シーズンは、すでに11月末時点で、21例が確認され、過去最多のシーズンを大幅に上回るペースです。


12月6日時点で、採卵鶏と肉用鶏など合わせて402万羽が、殺処分の対象となりました。


8割超が採卵鶏で、岡山県や鹿児島県などで発生が目立ちます。


2022年は、トウモロコシなどの飼料の高騰を背景に、養鶏農家が生産を調整し、鶏卵の需給が引き締まっていたところに、鳥インフルエンザの影響が広がり、鶏卵の供給が一部不安定になっています。


岡山県内のスーパーでは、一部仕入先からの入荷量が、前年同月より3割減りました。


同店の12月上旬の平均店頭小売価格は、10個入り1パックが、昨年同時期より約30円(15%)高い、230円前後に値上がりしました。


全国の飼育数から見れば、鳥インフルエンザによる採卵鶏の減少が、相場に与える影響は、まだ限定的と見られます。


ただ、今年は、養鶏農家の減産を受け、すでに卸値が高いうえ、感染ペースが鈍化せずに、全国で採卵鶏の減少が深刻になれば、さらに上昇圧力が強まります。


2023年夏場にかけても、高値を追う可能性があります。

 

※無料で銘柄相談も承っております。
※有力な情報配信も行っておりますので下記URLよりご確認ください。

https://snap-up.jp/