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ヘッジファンド・2022年、運用が堅調【1月10日(火)】

2022年、世界のヘッジファンドが堅調な運用成績を残しています。


平均的な運用成績は、米株式指数を14年ぶりに上回る見通しです。


2022年は、米連邦理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など中央銀行の金融引き締めによって株式と債券が下落しました。


相場の転換に機敏に対応したヘッジファンドが、好成績をけん引しました。


ヘッジファンド・リサーチ(HFR)が集計するヘッジファンド総合指数は、1~11月の収益率が、マイナス4.11%でした。


マイナスとはいえ、同時期に配当を含めた収益率が、マイナス17.7%だった米S&P500種株価指数に比べ、健闘しました。


2008年の金融危機以降の低金利で、米株式市場は長期の強気相場が続き、ヘッジファンドの収益が、相対的に見劣りする状況が続いていました。


2022年は、FRBがインフレ抑制に向け、急ピッチの利上げに動いた影響で、構図が一変しました。


市場が下落する局面でも、空売りなどを利用し、積極的に収益機会を狙うヘッジファンドにとって好機となりました。


好調だったのが、株や債券などの複数のアセットで運用する「マクロ戦略ファンド」と呼ばれるものでした。


米国の金利上昇を見越して、いち早く債券や株式を空売りするなどして、1~11月に7.76%の収益(加重平均)をあげるなど、主要な運用スタイルのなかで、最も良い成績を残しました。


特にマクロ戦略の一つで、高度な数学的手法で分析するクオンツなど「システマティック分散戦略」は、12.59%の運用成績でした。


ただ、全体的に好成績を残したヘッジファンドも、株式や債券から逃避した投資マネーの受け皿にはなり切れませんでした。


HFRの集計によると、運用資産の総計は、9月末時点で3兆7,830億ドル(約500兆円)となり、3四半期連続で減少しました。


運用損失に加えて、投資家による解約が響きました。

 

 

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