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中古車価格が過去最高・新車を逆転する車種も【1月20日(金)】

2022年の国内中古車販売価格が、過去最高となりました。


一部中古車価格が、新車価格を上回る逆転現象まで起こっています。


中古車オークション大手のUSSによると、2022年の中古車のオークションでの平均成約価格が、前年比21%高の104万8,000円と過去最高を更新しました。


12月は、前年同月比7%高と、31ヶ月連続プラスとなりました。


新車でも人気の高い、多目的スポ-ツ車(SUV)などで、中古車価格が新車価格を上回るケースが相次いでいます。


トヨタの「ハリアー」のHVの一部で、1月中旬時点、中古車の価格が、オプションの違いはありますが、新車価格の462万8,000円を1割超えています。


ハリアーの新車は、納車まで約1年待ち、最も高い仕様のZグレードは受注停止になり、中古に顧客が流れました。


スズキの軽四輪駆動車「ジムニー」のXCグレードの中古車の中古車価格も、新車価格の190万3,000円を3割上回ります。


ホンダのSUV「ヴィセル」のHVの一部モデルでは、中古車価格が新車(289万8,500円)を2割上回っています。


日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、2022年の中古車登録台数は、2021年比、6.3%減の349万5,305台と、1978年の統計開始以来の過去最低を2年連続で更新しました。


新車販売が落ち込んで、中古車の買い取りや下取りが減り、業者間のオークション出品台数も減って、流通量が低迷しました。


車種別では、乗用車が、2021年比6.4%減の303万9,126台、貨物車は、6.1%減の36万9,179台でした。


中古車のもととなる、国内の新車販売台数は、約420万台と、45年ぶりの低水準に落ち込みました。


ロシアのウクライナ侵攻で、トヨタなどがロシアの事業を停止し、中古日本車への引き合いが強まりました。


11月の中古乗用車のロシア向け輸出は、前年同月比79%増の2万5,003台で、ウクライナ侵攻後最大でした。


トヨタは、1月16日、2023年の世界生産台数を、最大1,060万台とする方針を発表しました。


2022年度の当初の計画の1,100万台を下回る水準です。


また、1割程度下振れする可能性にふれるなど、安定的な新車の供給にはまだ時間がかかりそうです。


国内の新車生産は回復しつつありますが、中古車市場に出てくるには、1~3年かかります。


市場のいびつな状況が解消するには、まだしばらく時間がかかりそうです。

 

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