国土交通省は、1月20日、2024年度をメドに、高速道路料金の深夜割引を見直すと発表しました。
対象時間帯に少しでも走れば、全区間の料金を一律30%割り引く、現行の方式を改め、割引を、対象時間の走行に限定します。
対象時間帯は、現在の午前0時~4時から、午後10時~午前5時に変更します。
深夜割引を受けるために対象時間になるまで、出口の手前で待つことで発生する、渋滞の解消を狙います。
ドライバーの深夜の労働負荷を高めているとの指摘があり、人手不足が深刻化する、物流業界の労働環境の改善につなげる狙いもあります。
深夜割引は、自動料金収受システム(ETC)搭載車を対象に、変更後も、割引率は30%に据え置きます。
見直しの背景には物流業界の「2024年問題」もあります。
現行の仕組みは、2004年に導入されました。
トラックなどを高速道路に誘導し、夜間の一般道路の交通量を減らしたり、騒音を軽減する狙いがありました。
しかし、高速道路の出口付近で渋滞を誘発することになり、事故の危険が高まり、ドライバーの深夜の過重労働につながるとの批判がありました。
2024年からドライバーの残業規制が強化され、人手不足の懸念がより大きくなり、労働環境の改善が急がれていました。
国土交通省は、こうした状況を受け、制度の見直しが必要だと判断しました。
斉藤国交大臣は、20日の記者会見で、トラック運転手らの負担軽減を図りたいと述べています。
しかし、制度変更に伴い、費用負担が増えるケースも想定されます。
国交省は、業界団体の要望を受け、割引の対象時間を広げ、長距離割引についても拡充します。
現在は、200キロメートル超について、30%割り引いています。
変更後は、400キロメートルを超えて走る場合、走行距離に応じて、40~50%割り引く仕組みを新たに加えます。
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