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地場の特産品・ブランド化で高付加価値【1月25日(水)】

地場産品を知的財産として、守り育てる動きが広がっています。


地名と商品・サービス名からなる地域ブランドを「地域団体商標」として登録しやすくする制度が2006年から始まり、2022年末現在で741件になりました。


関東7都県の登録は、2022年末で85件と、2006年から5倍に増えました。


増加率では、千葉県が首位です。


ご当地グルメの祭典Bー1グランプリの常連「勝浦タンタンメン」(勝浦市)は、成功例のひとつです。


地元の企業組合が、2014年に地域団体商標登録し、食品メーカーなど、10社以上とライセンス契約を結び、コラボ商品の売り上げから得る使用料は、年間数百万円に上ります。


群馬県桐生市は、西の西陣・東の桐生と言われ、織物の産地として知られます。


中国など、海外の低価格品の攻撃を受けるなか、桐生織物協同組合は、2008年、「桐生織」で地域団体商標を取得しました。


和装だけでなく、洋服やカーテンなど幅広い商品で桐生織の認知度を高めようと、統一ロゴマークも作りました。


2018年度からは、日本貿易振興機構(ジェトロ)の支援を受けて海外に打って出ました。


埼玉県北本市の「北本トマトカレー」は、ルーやトッピング、ライスのすべてに地産品のトマトを使用します。


全国ご当地カレーグランプリで優勝するなど、知名度を上げてきました。


ブランド価値をさらに高めようと、2016年に同市観光協会が商標を取得しました。


商標取得で、飲食店などの認定メニューの提供状況を把握できるようになりました。


認定要件に合致しないカレーを提供している店には、止めるように要請できるとし、ブランド価値の保護、向上につなげています。


茨城県龍ヶ崎市は、「龍ヶ崎コロッケ」で登録し、町おこしにつなげています。


関東唯一、遊覧飛行が楽しめる龍ヶ崎飛行場からの遊覧飛行と、関東鉄道竜ケ崎駅からコロッケ店をタクシーで巡る食べ歩きを組み合わせたツアー「Fly 龍ヶ崎アゲアゲチケット(15,000円)」が人気だと言います。


東京都新宿区では、甲州街道の宿場町の内藤新宿の地産品だった「内藤とうがらし」を復活させました。


旨味と優しい辛さが特徴の房状の実をつけるトウガラシで、2018年に登録されました。


江戸時代初期には、盛んに栽培されましたが、内藤新宿の宅地化が進み生産は衰退しました。


2010年、内藤とうがらしプロジェクトが発足し、栽培が復活しました。


新宿区は、外国人コミュニティや外国料理店が多く、内藤とうがらしを使ったメニューを提供するなど多文化共生のツールにもなっています。


神奈川県三浦市のみうら漁業協同組合の「松輪サバ」は、2006年に登録されました。


今では、西の関サバ、東の松輪サバと言われる高級魚として有名です。


松輪サバは、三浦半島南東の松輪地区の漁港で水揚げされるマサバを言います。


一本釣りで捕獲され、荷揚げするまでほとんど人手に触れないことが特徴で、地域商標登録や漁協を通じてのみ出荷することで、品質とブランドを守っています。

 


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