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サバ缶の価格が上昇・ブームで高級化【2月6日(月)】

サバ缶の価格が上昇しています。


手軽にタンパク質が取れる特徴などから、トレーニングに役立つ食材として、注目を集めています。


サバ缶の平均店頭小売価格は、2022年12月、1個あたり177.5円で、前年同期比で18%高くなっています。


2018年からの上昇率は45%と、水産缶詰全体の30%を大きく上回っています。


サバは、血液をサラサラにするといわれるエイコサペンタエン酸(EPA)や、ドコサヘキサエン酸(DHA)を豊富に含んでいて食品としての評価が高くなっています。


魚介類の缶詰市場では、サバ缶は、ツナ缶などに次ぐ2~3番手でしたが、メディアでの紹介をきっかけにブームが発生しました。


近年は、生産量が、ツナ缶を上回っています。


2021年の生産量は、3万4,915トンと、直近のピークだった2018年からは3割減少しているものの、ツナ缶を7%上回っています。


ブームを背景にサバ缶の高級化が進み、サバ缶を取り扱う百貨店も多くあります。


もともと豊富に獲れていた青魚(サンマ、イワシ、サバなど)のなかで、最もブランド化しやすいのがサバでした。


サンマは、一匹100~200g程度ですが、サバは、大きなもので700gになるなど、サイズごとの価格設定の差別化がしやすく、ブランド化がしやすい魚です。


2018~19年頃のブーム時にサバ缶を知り、食べ応えと健康への良さから、定着したファンが一定数います。


料理レシピ検索のクックパッドによると、サバ缶と組み合わせて調べられる言葉が増えているそうです。


サバと一緒にみそ汁を検索する頻度が伸びていて、コロナ禍での調理疲れのなかで、手軽にもう一品に加えられることが、評価されているのではとのことです。


コロナ禍による運動不足への危機感も、消費を支えた可能性があります。


パーソナルトレーニングを利用している女性は、糖質制限に気を配っていて、サバ缶にたどり着き、トレーナーからも薦められていると言います。


サバに含まれるEPAは、筋トレのパフォーマンス向上に期待できるそうです。


サバ缶の先高観は強く、極洋は1月25日、不漁などを理由にサバ缶30品目を5月から15~40%値上げすると発表しました。


2022年のサバの漁獲量は、23万3,000トンと前年比36%減っています。


産地での平均単価は、昨年12月時点で、前年比16%上がっています。


サバ缶ブームのあった2018年には、50万トンの漁獲量がありました。


今シーズンは、水揚げが少ないうえ、魚体も小さいものが多いそうです。


しけが多く、水揚げ減少に追い打ちをかけていると言います。

 


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