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農水産物の輸出・10年連続で最高を更新【2月15日(水)】

水産物の輸出が好調です。


2022年の総輸出額は、円安も追い風になり、前年比14%増加の1兆4,148億円と、10年連続で、過去最高を記録しました。


ホタテ貝やコメが、アジアで人気を伸ばしました。


コロナ禍の3年間で日本食が家庭に浸透し、外食だけでなく、内食・中食需要を取り込めたのが大きいようです。


足元では、インバウンドも戻りつつあり、一段の市場拡大に期待がかかります。


伸びが顕著だったのは水産物です。


ホタテ貝の輸出量は、12万7,805トンと10.5%増えました。


すし向けが好調な中国や東南アジアに加えて、家庭向けが好調な台湾向けが、増えています。


円安の恩恵で、米国向けの輸出も増えました。


タイ(生鮮・冷凍)は、4,247トンと32.6%増えました。


東南アジアを中心に消費が伸び、日本食レストランの増加が追い風となりました。


タイの活魚は、5,331トンと13.9%増加しました。


歯ごたえのある食感が、韓国で好まれています。


援助米を除くコメの輸出量は、26.7%増の2万8,928トン。


香港とシンガポールで全体の5割を占めます。


ディスカウント店のドン・キホーテでは、店舗内で精米したコメの販売を伸ばしています。


精米して輸出する一般的な日本米より新鮮な状態で提供できるのが売りです。


果実では、イチゴやモモ、ブドウが2桁増を記録しました。


イチゴは福岡県産のあまおう、ブドウはシャインマスカットや巨峰など高級品が好調でした。


例年は、春節(旧正月)後に輸出向け販売が鈍るのですが、2022年は円安のためか、引き合いが衰えませんでした。


鶏卵の輸出は、3万645トンと、前年比39%増えました。


香港向けが、全体の9割を占めます。


オリエンタルファーム(青森県八戸市)は、350トンを香港に輸出しましたが、出荷価格は、国内より1割高いそうです。


香港では、卵かけごはんが人気で、安全な日本産への引き合いが強いようです。


訪日客が回復傾向にある今、日本食のファンを広げられるかが、輸出拡大のカギを握ります。

 

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