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企業倒産増加・前年比26%増【3月13日(月)】

企業の倒産が増え続けています。


2月の全国企業倒産件数は、前年同月比、26%増の577件と、11ヶ月連続で前年を上回りました。


11ヶ月連続の増加は、リーマンショック前後の2009年4月以来、13年10か月ぶりです。


コロナ感染拡大を受けた実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が本格化し、経営再建を断念する息切れ型倒産が広がっています。


2月の倒産件数は、3年ぶりに前年比プラスとなりました。


件数の増加率は、3ヶ月連続で、20%以上となりました。


倒産件数は、2020年2月の651件と比べるとまだ低水準ですが、増加基調が鮮明になっています。


業種別では、飲食業が60件と前年比54%増えました。


国内の投資ファンドのユニゾンキャピタルの投資先のお好み焼き・焼き鳥チェーンのダイナミクスは、東京地裁に破産を申請しました。


負債額は約110億円で、コロナ禍を受けた飲食業での最大の倒産となりました。


運輸業は、2.3倍の36件、建設業は44%増の115件、製造業は、15%増の60件でした。


燃料や原材料価格の上昇や人手不足が影響しました。


倒産企業の大部分は、中小・零細企業で、全体のうち負債額1億円未満の件数が8割弱を占めました。


2月の負債総額は36%増の965億円で、3ヶ月ぶりに前年を上回りました。


ゼロゼロ融資を利用した企業の倒産は、48件で、2.5倍に増え、累計倒産件数は、681件となりました。


最長3年間の実質的に無利子の利子補給期間は、4月から順次終了し、今後は返済が本格化します。


経営改善が進まず、事業継続を断念する企業は増加しています。


企業倒産は、春先から増勢を強める可能性が高まっています。

 


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