日経平均が大きく下げた7月第3週(16~19日)の日本株を投資対象とする投資信託への資金純流入額(購入から解約を引いた額)が、3ヶ月ぶりの大きさとなりました。
信用取引の買い残は、18年ぶりの高水準となりました。
相場の流れに逆らった「逆張り」取引が広がり相場全体の支えとなっています。
国内株を主な投資対象する投資信託(ETFなどは除く)は7月第3週は709億円の純流入となりました。
4週ぶりの流入超過で、額は4月第4週以来の大きさとなりました。
日経平均株価への連動を目指す「日経225ノーロードオープン」(アセットマネジメントOne)が170億円で流入額トップでした。
上位10投信の過半は、インデックス投信でした。
日経平均株価は、7月11日に最高値をつけたあと、円高進行や米国ハイテク株安を背景に、7月第3週は1,126円の下落となりました。
日本株は、まだ上昇するとみている個人投資家が、投信経由で押し目買いを入れたと見られます。
7月22日にも投信の純流入が133億円あり、逆張り傾向は続いているようです。
東証が23日発表した信用の買い残は、19日申し込み時点で、4兆9,254億円と2006年6月以来18年ぶりの高水準となりました。
12日申し込み時点と比べて、1,371億円増加しました。
個別銘柄では、ホンダや三菱重工業の買い残が増えました。
市場全体では半導体関連などへの警戒感はあるものの、個人投資家に関しては、なお期待感が強く押し目買いが続いています。