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個人の証券口座に15兆円が滞留【7月10日(月)】

国内の個人投資家の株の買い余力が増しています。


利益確定売り代金や新規の投資資金の流入で、証券口座に滞留して、投資に回っていない待機資金が急増しています。


残高が15兆円超と過去最大になっています。


7月4日は相場が反落するなか、個人投資家は、積極的に押し目買いに動くなど、下支え役として存在感が高まっています。


4日の東京株式市場では、前日の大幅高を受け利益確定売りに押され、日経平均株価は前日比330円安の3万3,422円で取引を終えました。


下げ相場のなか個人の買い意欲は強く三菱商事などに押し目買いを入れています。


個人投資家に人気の高い高配当銘柄で構成する「日経平均高配当50指数」は0.45%逆行高しました。


個人の買い余力を示すのがマネー・リザーブ・ファンド(MRF)の残高に見られます。


MRFは、短期の公社債など安全性の高い資産で運用する公社債投資信託です。


投資家が証券口座に入金した資金は、まず、自動的にMRFに投資されます。


保有する株式などを売却して、お金を証券口座に残す場合も自動的にMRFに投資されます。


5月末時点の残高は、14兆4,800億円とデータのある1997年以降で最大です。


6月には15兆円を突破し、6月末時点では、15兆2,700億円まで膨らんだと見られます。


3月末時点の残高は、13兆円で、この2ヶ月で2兆円程度増えました。


MRFにある資金は銀行口座に預けているお金や現金と違い、機動的に投資に振り向けることができます。


いわば次の投資機会を待っているお金です。


株式相場が下落し割安感が出れば押し目を買いに回り、相場の下支役として期待できる資金です。


実際、個人投資家の買い意欲は強く、6月19日~6月23日の週は日経平均が900円下げるなか、逆に3,446億円買い越しました。


信用取引で買った株式の信用評価損益率は6月23日時点でマイナス9%程度で、追証が発生する目安となるマイナス20%にはまだ距離があります。


日銀が6月27日に公表した2023年1~3月期の資金循環統計によると、株式や投信には家計から1兆1,000億円が流入しました。


これまでは相続に伴う株売りで資金が流出知ることが多かったが、NISAの浸透やインフレなどで潮目が変わってきています。

 


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