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日経42種・1980年以来、過去最高値【8月4日(水)】

日経商品指数42種(1970年=100)が、7月末に209.955となり、1980年4月末の209.833を超え、過去最高を記録しました。


原油や鉄鉱石といった原料の高騰が、幅広い商品に波及しました。


前年同月比では、41.473ポイント(24.6%)高く、7ヶ月連続で前年を上回りました。


日経42種は、鋼材や石油など、9分類42品目の価格で構成され、内閣府が公表する、景気動向指数の先行指数に採用されています。


1980年の最高時は、2度のオイルショックを経て、原油を中心にあらゆる素材の価格が、上昇した局面でした。


今回、最高値を更新した背景は、新型コロナウイルスの感染拡大で、急速に景気が悪化した、2020年の反動があります。


中国がいち早く経済の回復軌道に乗り、ワクチン接種が進み、自動車産業を中心に、世界的に生産活動が、正常化へ動き出したことで、素材を中心に、急激な需要の増加が起きました。


7月に指数を押し上げたのは、すずなどの非鉄や、鋼材、化学が中心です。


原油やナフサ高を反映し、合成樹脂の原料となる、ベンゼンの国内価格が上がりました。


鋼材も高く、鉄鉱石などが高騰し、鉄鋼メーカーは、昨秋から販売価格を断続的に引き上げています。


自動車向けなどの需要が上向き、流通市場で需給がひっ迫しました。


すずは、ロンドン金属取引所の3ヶ月先物価格が、7月中旬に、10年ぶりに最高値を更新しました。


電子基板の接合に使う、はんだ用の需要が旺盛です。


マレーシアで、コロナ感染が拡大し、供給不足に、拍車がかかりました。


世界的な景気回復で、モノ不足が目立ちます。


昨年まで、コロナ禍などで、設備投資が抑えられた結果、供給が追いつかず、需給をひっ迫させています。

 


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