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感染防御となる免疫機能を担う腸!【10月6日(水)】

免疫とは「疫病から免れる」という意味の生体がもつ重要な働きです。感染症に一度かかると2度目は軽く済んだり、かからなかったりすることで、腸には免疫に関わるシステムが数多く備わっています。


そのメカニズムは少し難しいのですが、小腸の上皮細胞の合間にはパイエル板というリンパ小節の集合体があって、リンパ球やマクロファージが存在します。体内に侵入した細菌やウイルスなどの外敵が来た際には異物とみなして攻撃を開始。体を正常に保つよう維持するシステムとなっています。


一方、大腸には免疫系の細胞は少なく膨大な数の腸内細菌が存在しています。大腸内は嫌気性菌(生育に酸素を必要としない細菌)であるビフィズス菌が生育しやすいようになっており、ビフィズス菌は糖を分解して乳酸と酢酸を生み出しています。


また、強殺菌性の酢酸は腸管のバリア機能を高め、病原菌の増殖を抑えます。100歳以上の超高齢者の腸内細菌叢にはこのビフィズス菌の占有率が高いという報告もあり、ビフィズス菌のサプリを摂ることもお勧めします。


善玉菌を生かす酪酸も最近注目されています。酪酸は腸内の酸性を保ち、蠕動運動を活発にして酸性を嫌う悪玉菌の繁殖を抑制し便通異常を改善することができます。さらに酪酸は、制御性T細胞という炎症やアレルギーを抑える免疫細胞を増やす働きもあるのです。


簡素な食事や加齢、抗生剤などの薬、ストレスなどが原因で腸内細菌叢のバランスが崩れてしまうと、腸内腐敗が進行し、健康に有害な物質(アンモニア、フェノールなど)が増加します。そうなると、便秘や下痢、肌荒れ、アレルギー、慢性疲労生活習慣病、脳機能障害などを引き起こして生活に支障を来すようになります。


さらに腸管免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなったり、肥満、アレルギー、炎症性腸疾患、認知症や発がん物質の生成にも関与していることが最近の研究によってわかってきました。


腸管免疫力を上げるには、①腸内細菌のエサになる食物繊維や発酵食品を摂ること。②水分もしっかり摂って体温の維持に努めること。③睡眠を十分にとること。④細菌の入口となる口腔ケアを怠らないようにすること。


特に新型コロナウイルスによる感染予防が叫ばれる今日、日々の「腸活」で私たちに備わっている免疫機能を十分に発揮させる生活をめざしていきたいものです。

 


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