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2020年の死亡者数・前年比、9,373人減少 【4月12日(月)】

最初の緊急事態宣言から、1年が過ぎました。


欧米では、死亡者数が、平年を上回る「超過死亡」が生じましたが、日本では、11年ぶりに死亡者数が、減少しました。


「超過死亡」とは、感染症による死亡だけでなく、他の疾患を含めた、すべての死因を含む死亡数が、平年に比べて、増減したかを示す指標です。


日本では、ここのところ、高齢化の進行で、年間の死亡者数は、毎年2万人程度増えていました。


2020年1年間の死亡者数は、前年より、9,373人(0.7%)減少し、平年より、3万人近く、減った形になります。


厚生労働省発表の、2020年10月までの、死因別の死亡者数は、新型コロナ以外の肺炎で、前年同期比、2割弱、約1万4,000人減りました。


新型コロナで亡くなった、1,673人より、減少分が上回りました。


インフルエンザの死亡者数は、941人で、前年比、7割も減少しました。


マスク着用や、手洗い、外出自粛などで、感染症が激減したものと思われます。


コロナ対応で、受け入れ病院が見つからない、救急患者は、増加しましたが、死亡数は、2019年比、脳卒中が、約3,200人、急性心筋梗塞が、約1,300人減少し、影響は少なかったようです。


コロナ感染者に対する死亡率は、世界全体で、昨年4~5月には、7%を超えていましたが、検査の拡充や、治療体制の強化などで、現在は、2.2%程度です。


日本は、1.9%と、やや低く、世界から見れば、感染拡大も防げたため、死亡者数を、抑制出来ました。


欧米では、死亡者数が、平年を大きく上回る「超過死亡」が、生じています。


米国の「超過死亡」は、2月時点で、約50万人と、コロナによる死亡者と、ほぼ、同じです。


米国のコロナの死亡率は、日本と、ほぼ、同じですが、感染者が多く、2,500万人を超えたため、死亡数が、増えた形となりました。


ロシアの「超過死亡」は、推計35万人で、新型コロナによる、死亡者数8万人の、4倍以上です。


コロナによる死亡者の数が、少なく発表されている可能性があります。


台湾では、5,600人減少するなど、東アジアの死亡者数は、平年を下回りました。


2020年の国内の死亡者数は、減少しましたが、将来的にガンの死亡者が、大幅に、増える恐れがあります。


新型コロナウイルスへの感染を防止するため、ガン健診の受診率が、大幅に減っているためです。


自殺者は、減少が続いていましたが、2020年は、912人増え、11年ぶりに増加しました。


自殺は、コロナ禍で増加した可能性があり、社会、経済の変化の影響から遅れて、増加するため、今後、警戒を要します。

 


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