中国向け輸出が米国を上回る【4月23日(金)】
輸出に占める、中国向けの比率が、過去最高となりました。
財務省発表の2020年度の貿易速報で、輸出に占める、中国向けの比率が、22.9%となり、10年ぶりに、過去最高を更新しました。
初めて、2割を超えました。
米国を抜き、中国が、最大の輸出先となりました。
2020年度の輸出は、前年度比、8.4%減少して、69兆4,873億円でした。
リーマンショック後の2009年度の17.1%減と比べれば、落ち込みは小幅ですみました。
要因は、中国でした。
リーマンショック後は、ほぼ全地域で大幅なマイナスが続きましたが、コロナ禍では、夏ごろから、中国向けが、プラスに転じました。
対中国向けの輸出は、15兆8,996億円と前年度比、9.6%増加しました。
主要国、地域の内で、プラスは、中国、台湾とスイスのみでした。
輸出に占める、中国の比率は、2010年度以降は、17~19%で推移していて、近年は、米国とほぼ同水準でしたが、2020年度は、22,9%となりました。
自動車輸出が、大きく減少し、米国向けは、17.9%に低下しました。
輸入も、中国からの比率が、2020年度は、27.0%と過去最高水準でした。
2019年度の22.9%から、急上昇しました。
テレワーク需要で、パソコンなどの電算機類が、30.7%増え、スマートフォンなどの通信機も、9.6%増加しました。
米バイデン政権は、中国に対する、強硬姿勢を強め、日本に同調を求める動きが、強くなっています。
先日の、日米首脳会談後の共同声明でも、台湾問題に言及し、中国の反感を買いました。
米国と、歩調を合わせる日本に、中国が、対抗措置を打ち出せば、中国との貿易が日本経済を支える、構図が崩れかねません。
中国が、関係悪化した、オーストラリアに対し、幅広い輸入の制限を設けたように、日本に対しても、輸入制限を行う可能性はあります。
最大の貿易国である、中国の、対日貿易の規制は、日本経済、金融市場のリスクとなります。
※無料で銘柄相談も承っております。
※有力な情報配信も行っておりますので下記URLよりご確認ください。
▼
https://snap-up.jp/