アジアの新興国で、資金流出の懸念が、強まっています。
コロナウイルスの感染拡大で、景気回復のペースが遅れているほか、先進国の将来の利上げを、市場が織り込み始め、アジアの新興国との金利差が、意識され始めたためです。
海外投資家のよる、アジア新興国の株式、債券の売買動向は、5月に5億ドル(約550億円)の流出になりました。
いち早く景気が回復し、資金流入が続く、中国を除けば、108億ドル(約1兆2,000億円)の流出になります。
タイ、マレーシア、フィリピン、韓国の株式市場では、流出超となりました。
マレーシアや、フィリピンの株価指数は、昨年末を下回っています。
インドネシアのルピアや、タイ、バーツなど通貨も対ドルで、昨年末を下回っています。
アジアからの資金の引き上げが目立ちます。
海外勢が、アジア市場を敬遠するのは、東南アジアや南アジアでは、新型コロナの感染者が高止まりし、経済成長が下振れする可能性が高いためです。
マレーシアは、6月14日まで予定の、ロックダウンが、月末まで延長され、多くの企業で操業停止が続きます。
タイでは、飲食店の営業や、外人観光客の受け入れ制限が続き、5月に、政府は、2021年の経済成長率の見通しを、2.5~3.5から1.5~2.5に下方修正しました。
欧米で、景気回復から、金利上昇が進むとの見方も資金流出に、拍車をかけています。
米国連邦準備理事会(FRB)が、金融緩和の縮小検討を表明すれば、アジアノ新興国から、一段と資金が流出し、通貨安も進む恐れがあります。
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