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洋上風力・グリーン水素製造 【8月2日(月)】

【9509】北海道電力再生可能エネルギー開発のグリーンパワーインベストメントなどは、洋上風力で作った電力による水素製造にのりだします。


2023年度にも、水素を製造し、企業に販売する予定です。


再生エネ由来の電気で作った水素は「グリーン水素」と呼ばれ、脱炭素の切り札と期待されています。


政府は、2050年までに、温暖化ガスの排出を、実質ゼロにすると宣言しています。


その切り札として、水素の活用が見込まれていて、水素の導入量を2030年に300万トン、2050年に2,000万トンにすることを目指しています。


今回の拠点は、洋上風力の電力による、水素製造拠点としては、国内最大です。


日本は、海に囲まれ、洋上風力の設置余地は大きく、水素を貯蔵、輸送しやすい強みがあります。


洋上風力は、石狩市の港湾に設置し、出力は11万キロワットで、水素は、石狩市内の拠点で、水を電気分解して作ります。


年間製造量は、550トンと、水素自動車10万台強を、満タンにできる規模になります。


製造した水素は、北海道内で使うほか、海運会社や国土交通省と連携して、各地に海上輸送し、供給網を構築します。


水素は、一般に、天然ガスから作ることが多く、製造過程で二酸化炭素が発生します。


これに対して、グリーン水素は、製造過程で二酸化炭素が出ないので、脱炭素につながると、期待が大きくなっています。


欧州では、グリーン水素が、将来の水素社会の主力になるとして、欧州連合(EU)域内で、2030年までに、グリーン水素で、年1,000万トンの生産能力をもつ方針を打ち出しています。


課題は、海外に比べて割高なグリーン水素の製造コストです。


グリーン水素1キログラムあたりの製造コストは、日本が6~9ドル程度で、米国の2~4ドル、ドイツの3~6ドルを大幅に上回ります。


コストを下げるには、水素を大量輸送するための技術開発、大型製造装置の導入などを進める必要があります。


今回使う洋上風力は、他の再エネより発電コストが高く、普及に伴いコストの低下が期待されますが、経産省によれば、2030年時点でも、太陽光や陸上風力を上回ります。


政府は、国内の水素価格を、2030年に現在の3分の1以下にしたい考えです。


北海道電力などは、この価格帯を見据えてコストの低減に取り組み、再生エネ由来の電気でつくった利点を生かし、企業の需要を開拓します。

 


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