【9020】JR東日本、【9021】JR西日本、【9022】JR東海のJR本州3社の2023年3月期の連結業績予想が出揃いました。
JR西日本は、2023年3月期の連結最終損益が、585億円の黒字(前期は1,131億円の赤字)になる見通しだと発表しました。
JR東日本は、売上高が前期比24%増の2兆4,530億円、最終損益が600億円の黒字(前期は949億円の赤字)を見込みます。
JR東海は、最終損益が、1,460億円の黒字(前期は519億円の赤字)の見通しです。
黒字転換なら、各社とも3期ぶりの黒字となります。
前提条件には、鉄道事業の持ち直しがあります。
JR西日本は、通期で、コロナ前の8割程度まで、回復する予測を立てています。
JR東日本は、運輸収入が、新幹線などの中長距離で、上期にコロナ前の8割、年度末には9割の水準になり、近距離では、年度末に、95%回復すると見込んでいます。
JR東海は、運輸収入が、上半期はコロナ前の65%、下半期は80%まで回復すると見込んでいます。
ただ、足元では、想定するほどの回復は、見せていません。
ゴールデンウイーク期間を含む、4月28日から5月8日の新幹線や在来線の特急の予約状況は、JR東日本で、2018年比67%、JR西日本では、同68%の水準です。
JR東海は、東海道新幹線で、2018年比、77%となっています。
再びコロナ感染が拡大し、移動制限などが行われれば、回復シナリオが、崩れかねません。
テレワークの定着も、各社に逆風となっています。
JR東海では、2022年3月期の定期収入が413億円と、2019年3月期比、23%減少しています。
JR東日本も、同25%減っています。
各社とも、乗客数低迷の長期化に備え、コストカットに一段と踏み込みます。
2022年3月のダイヤ改正で、JR東日本は、1987年の民営化以来、最大規模の運行本数の削減を断行しました。
年、数十億円規模の費用の削減につながるとしています。
JR東海も、2023年3月期の設備投資を先送りするなどして、660億円のコスト削減を見込んでいます。
JR西日本は、広告費抑制などによるコスト削減を今期も続けるとし、連結ベースで1,180億円の営業費用削減につなげます。
コロナ禍で、採用抑制も続けていて、人件費の圧縮なども、コスト削減に寄与します。
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