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成田空港・2年連続赤字 【6月2日(木)】

成田国際空港株式会社は、5月27日、2020年3月期の連結最終損益が、524億円だったと発表しました。


コロナ感染拡大による世界的な航空需要の冷え込みで、2004年の民営化後初の赤字となった2021年3月期に続き、2年連続の赤字となりました。


赤字額は、前期の714億円よりは縮小しました。


2023年3月期も、赤字を見込んでいますが、2024年3月期は、黒字化を目指します。


営業損益も、495億円の赤字でした。


売上高にあたる、営業収益は、前期比16%増の829億円と、3期ぶりの増益となりました。


旅客数が、前年の2倍の647万人と、1978年開港以来最低だった、2020年度からは、底打ちしました。


国際航空貨物量も、25%増の261万トンと伸びました。


その結果、空港使用料収入は、6%増、旅客施設使用料収入が、93%増となり、これら空港運営事業の営業収益が、19%増の413億円でした。


しかし、施設内の物販・飲食などのリテール事業の営業収益は、8%増の90億円にとどまりました。


政府は、水際対策を緩和し、入国者数の上限を、4月に1日1万人、6月からは2万人に引き上げ、6月10日からは、観光客の受け入れも再開する方針です。


成田国際空港株式会社が、5月27日発表した4月の旅客数は、96万6,363人と、前年同月比、2.7倍で、このうち国際線は、4.3倍の48万8,767人でした。


コロナ前の2019年と比べれば、旅客数全体では、73%減、国際線は、84%減と、いまだに水準は低く、5月1~21日の速報値で見ても、国際線による出国旅客数は、2019年同期比で90%減でした。


それでも、人影がまばらだった一時期に比べて、空港内には、利用者の姿が戻りつつあります。


2023年3月期は、国内外の渡航制限の緩和による国際線の復調や、格安航空会社を中心とした国内線の回復から、営業収益は、55%増の1,285億円と、2期連続の増収を見込みます。


しかし、最終損益は、3期連続となる、330億円の赤字を予想しています。


営業費用は、1,557億円と18%増える見込みです。


機能強化事業や中長期投資は、不可欠で、第3滑走路の新設や既存滑走路の延長といった増強計画は、引き続き推進していきます。


成田国際空港株式会社は、2022~2024年度を対象に、中期経営計画も発表しました。


2024年度は、航空機発着回数、27万回と、2019年度の25.8万回を上回り、総旅客数は、3,900万人と2019年度の4,148万人に近づけるという高い目標を掲げています。

 


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