世界の電気自動車(EV)の普及が、小型車から進んでいます。
2022年上期は、軽自動車を含む「Aセグメント」と呼ばれる小型車の世界販売の3割をEVが占めました。
新車全体のEVの比率は、1割弱にとどまっています。
各国のEV支援策もあり、航続距離は短くても、価格の安い小型車でEVを選ぶ人が増えつつあります。
自動車は、全長によりAからFの6段階に分類されます。
Aセグメントは、全長が約3.7m以下の車を指し、広義に解釈すれば、日本独自規格である軽自動車も含まれます。
世界初の量産EV、日産自動車のリーフは、Cセグメント(4.2~4.5m)にあてはまります。
2022年上半期に世界で販売されたAセグメントの販売台数は、約210万台で、うち58万台(27%)がEVでした。
新車全体のEV比率の8%を大きく上回ります。
日本でも、軽自動車からEV普及の兆しが出ています。
2022年上半期のAセグメント販売(約70万台)のうち、EVは、0.5%(約3,000台)にとどまっていましたが、日産自動車と三菱自動車が共同開発して6月中旬に発売した軽EV(サクラ、eKクロスEV)の受注は、3万5,000台に達しました。
2021年の日本のEV販売台数全体の2万台を上回ります。
スズキも2023年度に、商用の軽EVの発売を予定しています。
小型のEVは、航続距離は短いものの、通勤や買い物など、近場の移動には問題はありません。
充電器があれば、家庭で充電でき、ガソリンスタンドに行く必要がありません。
世界的な資源高で、ガソリンの価格が高騰したこともEV購入につながっています。
海外では、EV普及を促す支援策やガソリン車の規制が相次いでいます。
米カリフォルニア州は、8月に2026~2035年にかけて、ガソリン車の販売を段階的に禁止することを決定しました。
中国も7月、2022年末に期限を迎える予定だったEVの免税措置の延長を決めました。
日本では、日産や三菱の軽EVの好調な販売もあって、2022年度のEVなど電動車の購入補助金の受付が、10月末にも終了する見通しです。
経産省は、EVの普及を後押しするためにも補助金の増額を検討しています。
2023年度の概算要求では、購入補助金を2022年度に比べ、8割増の430億円を要求します。
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