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1972年10月28日・パンダ初来日【 10月3日(金) 】

1972年10月28日、ジャイアントパンダのカンカンとランランが、中国から来日しました。


上野動物園での一般公開日初日には、見物の列が1㎞に達しました。


集客力は、他の動物とは桁違いで、この年の入園者は、500万人と、前年より100万人増えました。


1973、1974年には、700万人を超え、特に、1974年は入園者が過去最高の764万人となりました。


当時飼育課長だった故中川志郎さん(元上野動物園園長)は、動物が社会現象となる3要素は、①一般大衆との結びつき②動物自身の魅力、親和性③人間社会のエポックメーキングな出来事と重なることで、パンダはそれによくマッチした存在でした。


背景には、来日のきっかけとなった日中国交正常化(1972年9月29日)を歓迎するムードや、高度経済成長による高揚感がありました。


このころ普及したカラーテレビで、その姿が映されブームに拍車がかかりました。


上野の街も賑わいました。


2008年のリンリンの死で、パンダ不在となった時は、アメ横全体で売り上げが、3割減少しました。


現在は、アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)と王子動物園(神戸市)でも飼育され、当時ほど特別な存在ではありませんが、今でも、上野の主役であることに変わりはありません。


パンダも最初は、ゾウやキリンと同じ単なる珍しい動物のひとつでしたが、徐々にしぐさや体形などかわいらしさに関心が向くようになり、今に続いています。


日本人は、高度経済成長やバブルを経て、パンダに癒しを求めたのかもしれません。


近年では、SNSの影響が大きく、その象徴が、2017年に誕生したシャンシャンです。


ツイッターやインスタグラムにその姿がたえず投稿され、ユーチューブのチャンネルでも圧倒的な人気です。


パンダには、自然保護のシンボルとしての役割も期待されます。


野生に生息しているパンダは、1,800頭程度とされ、絶滅の懸念が払えません。


来日50年を機に、パンダを自然環境や、種の保存の大切さを考えるきっかけにしてもらえればと思います。

 


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