米バークシャーハザウェイ・5大商社株を買い増し【11月28日(月)】
ウォーレンバフェット氏率いる米国バークシャーハザウェイが、【8001】伊藤忠商事【8002】丸紅【8031】三井物産【8053】住友商事【8058】三菱商事の5大商社株を買い増し、保有比率が6%を超えたことが分かりました。
バークシャーハザウェイは、米国株偏重の組み入れを見直そうとしています。
三菱商事の発行済み株数に占める保有割合は、11月14日時点で従来の5.04%から6.59%に上昇しました。
同様に三井物産が、5.03%から6.62%に、伊藤忠商事が、5.02%から6.21%に、丸紅が、5.06%から6.75%かに、住友商事が、5.04%から6.57%にそれぞれ上昇しています。
直近の株価で換算すると、保有価額は、総額1兆6,000億円に達します。
2020年8月31日、バークシャーハザウェイは、5大商社株の保有を公表しました。
丸紅や三井物産の株価は、公表日から約2倍になっています。
5社の平均上昇率は、85%で、大きな含み益が発生していると見られます。
この間の日経平均株価やS&P500種株価指数の上昇率を大きく上回っています。
バークシャーハザウェイの課題は、北米に偏った組み入れ銘柄の是正です。
ウォーレンバフェット氏は、4月の総会で、ドイツやフランス、英国、日本などで100億ドルや200億ドルの投資機会があれば、すぐにでも行うと発言しています。
米当局に提出した、9月末時点の保有株リストでは、半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)への投資が明らかになっています。
バークシャーハザウェイは、傘下の子会社でエネルギー事業を展開しています。
投資組み入れ銘柄を見ても、エネルギー関連企業の割合は高まっています。
直近では、米石油・ガス大手のオキシデンタルペトロリアムの株式を買い進め、9月には持ち分法適用会社としました。
インフレに強い銘柄を選定するなかで、資源高の恩恵を受ける商社株にも注目している可能性があります。
11月21日バークシャーハザウェイが、グローバル円債の発行を準備してことが明らかになりました。
同社は、2019年に円建て社債の発行を始め、これまで総額9,000億円を調達してきました。
2020年の起債後に商社株の取得を公表しただけに、商社株の買い増しや保有銘柄の広がりに期待する向きもあります。
バークシャーハザウェイは、今回の買い増しにはコメントしていませんが、2020年8月の声明では、商社株の保有比率を、9.9%まで増やす可能性があると述べています。
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