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主役は大人・国内おもちゃ売上が過去最高【1月4日(水)】

おもちゃ消費の主役が変わりつつあります。


子供向けが伸び悩む一方、大人が自分のために購入するトレーディングカード(トレカ)
やパズルの売り上げが好調で、2022年度の国内のおもちゃ販売額は、過去最高となりそうです。


人気ユーチューバーが、新発売のトレカが入った箱を開封する実況動画には、トレカにはまった人の熱烈なコメントが多く見られます。


トレカは、カードのキャラクターを対戦させたり、コレクションしたりする定番のおもちゃで、1990年代にかけてサッカー選手やアニメのカードが人気を集めました。


ここへ来て、子どもの頃にトレカに慣れ親しんだ大人の世代が、戻ってきたと言います。


専門ショップや競技会なども、大人たちで賑わっています。


米グーグルが単語の検索頻度を指数化した「グーグルトレンド」で、「ポケモン」や「遊☆戯☆王」のトレカの注目度を調べると、2021年までは、10~20だったのが、2022年には一時50~100以上に急上昇しました。


トレカやカードゲームの販売高は、2019年前半から2022年前半までは、年率で32%のペースで伸び、市場全体の2割を占めるまでの規模になりました。


ジグソーパズルも同11%伸びています。


日本玩具協会によると、2021年度の国内のおもちゃの販売額は、前年度同比9%増と、2年連続で増加しました。


在宅勤務の定着で、趣味や娯楽に割ける時間が増え、おもちゃの魅力が再発見されたかたちです。


2022年度も、過去最高を更新する見込みです。


玩具卸大手のパピネットの調査によると、コロナ前に比べて自分向けにおもちゃやゲームを買う機会が増えたと答えた人が、42%で、減ったと答えた人の19%を大きく上回りました。


おもちゃ会社も、大人に焦点をあてています。


女性に人気のカプセル玩具は、駅ナカなどに専門店が設置され、販売額を4割伸ばしました。


購買層は、大人が大半を占めるそうです。


市場動向からは「ジェンダーレス化」というトレンドも見られます。


子供向けの販売額をみると、男児向け、女児向けといった従来の玩具は、年率19%減と振るいません。


しかし、男女差の少ない知育玩具などは、10%増と好調です。


小学生などにも、男女を問わないキャラクターが人気です。


少子化の時代でも、年齢や性別の垣根を越えて、楽しめる商品ならば、消費のすそ野は広がります。

 


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