おもちゃ消費の主役が変わりつつあります。
子供向けが伸び悩む一方、大人が自分のために購入するトレーディングカード(トレカ)
やパズルの売り上げが好調で、2022年度の国内のおもちゃ販売額は、過去最高となりそうです。
人気ユーチューバーが、新発売のトレカが入った箱を開封する実況動画には、トレカにはまった人の熱烈なコメントが多く見られます。
トレカは、カードのキャラクターを対戦させたり、コレクションしたりする定番のおもちゃで、1990年代にかけてサッカー選手やアニメのカードが人気を集めました。
ここへ来て、子どもの頃にトレカに慣れ親しんだ大人の世代が、戻ってきたと言います。
専門ショップや競技会なども、大人たちで賑わっています。
米グーグルが単語の検索頻度を指数化した「グーグルトレンド」で、「ポケモン」や「遊☆戯☆王」のトレカの注目度を調べると、2021年までは、10~20だったのが、2022年には一時50~100以上に急上昇しました。
トレカやカードゲームの販売高は、2019年前半から2022年前半までは、年率で32%のペースで伸び、市場全体の2割を占めるまでの規模になりました。
ジグソーパズルも同11%伸びています。
日本玩具協会によると、2021年度の国内のおもちゃの販売額は、前年度同比9%増と、2年連続で増加しました。
在宅勤務の定着で、趣味や娯楽に割ける時間が増え、おもちゃの魅力が再発見されたかたちです。
2022年度も、過去最高を更新する見込みです。
玩具卸大手のパピネットの調査によると、コロナ前に比べて自分向けにおもちゃやゲームを買う機会が増えたと答えた人が、42%で、減ったと答えた人の19%を大きく上回りました。
おもちゃ会社も、大人に焦点をあてています。
女性に人気のカプセル玩具は、駅ナカなどに専門店が設置され、販売額を4割伸ばしました。
購買層は、大人が大半を占めるそうです。
市場動向からは「ジェンダーレス化」というトレンドも見られます。
子供向けの販売額をみると、男児向け、女児向けといった従来の玩具は、年率19%減と振るいません。
しかし、男女差の少ない知育玩具などは、10%増と好調です。
小学生などにも、男女を問わないキャラクターが人気です。
少子化の時代でも、年齢や性別の垣根を越えて、楽しめる商品ならば、消費のすそ野は広がります。
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