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インバウンド(訪日外国人)の回復が鮮明に【1月23日(月)】

インバウンド(訪日外国人)の回復が鮮明になってきました。


2022年12月の訪日客数は137万人で、コロナ前の2019年12月の54%まで戻りました。


2022年通年では、383万人で、2019年比では、12%ですが、前年の2021年の16倍となりました。


日本政府観光局が1月18日発表した、2022年12月の訪日客数は、2021年比、113倍の137万人となりましたが、100万人を超えるのは、2020年2月(108万人)以来となります。


地域別では、韓国が45.6万人となり、2019年12月比、84%増加しました。


米国は10.9万人で、同24%減まで回復しました。


中国は、同95%減でした。


2022年10~12月の訪日客数は、280万人と、2019年10~12月の38%まで回復しました。


政府は、2016年に、訪日客数を2030年に4,000万人とする目標を掲げました。


2019年には、3,188万人まで増え、訪日外国人の消費は、4.8兆円に達しました。


コロナの感染拡大で、急ブレーキがかかりましたが、2030年に訪日客数6,000万人の政府目標はおろしていません。


足元の関連消費は活発です。


11月の全国のホテルの平均客室単価は、1万5,462円と、前年比4割上昇しました。


コロナ前の2019年11月と比べても、4%高くなっています。


パレスホテル東京では、12月の平均客室単価が、2012年の新装開業後で最高となり、訪日客の宿泊比率も、6割を超えました。


百貨店では、韓国や台湾、東南アジアからの客が増加し、松屋銀座店では、訪日客の免税売上が、12月には、2019年12月を上回り、高島屋でも9割強まで回復しました。


高級バックやラグジュアリーブランドが好調だと言います。


ただ、中国人依存度の高かった、北海道や大阪では戻りが鈍いなど、地域によって回復の濃淡があります。


中国からの直行便が再開していない、新千歳空港など北海道の7空港では、国際線の11月の旅客数が、2019年同月の82%減です。


12月の大阪のリーガロイヤルホテル稼働率は75.9%でしたが、訪日客は、コロナ前の4割程度にとどまっています。


ユニバーサルスタジオジャパンも、全体としては回復基調ですが、中国本土からの観光客は少ないと言います。


2022年の国際観光客数は、9億人強で、2019年比で63%まで回復しました。


欧州や中東は、8割まで戻った一方で、アジア太平洋地域のは2割どまりで、他地域に比べ、周回遅れの状況が続いています。

 


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