日本酒の原料である、酒米の生産が増えています。
2023年産の生産量は、前年に続き8万トン弱となる見通しです。
兵庫県で栽培される主要銘柄の山田錦は、2022年産と比べて、2割ほど増えそうです。
農水省の推計では、日本酒の原料になる「酒造好適米」の生産量は、2023年産は7万8,000~9,000㌧と予想されます。
2014年産の主食用米の価格が下落した影響で、主食用米から酒米への転換が増え、2015年産は10万㌧を上回りました。
その後は減少傾向が続き、コロナ禍で2021年産は、8年ぶりの低水準に落ち込んでいました。
一方、酒米の需要は足元で増加傾向にあり、農水省によると、2023年産の推計需要量は、7万8,000~9,000㌧と前年より3%多くなります。
今年は、供給過剰がほぼ解消する見通しです。
JA全農兵庫(神戸市)が取りまとめた、兵庫県内の山田錦の2023年産の生産計画量は、前年比24%増の1万2,900㌧になる見通しです
需要が増えた背景には、コロナ禍からの経済回復や、インバウンド増加に伴う日本酒の消費拡大期待があります。
海外での日本食レストランの増加に伴い、日本酒の認知度と人気も年々高まっています。
2022年の日本酒の輸出金額は、前年比18%増の475億円と。過去最高を記録しました。
7月の外食売上高は、前年同月比14%増で、居酒屋などの業態は、同30%近く増加しました。
インバウンドに加え、花火大会やお祭りなどのイベントも再開し、人流回復も追い風になっています。
ただ、コロナ禍での苦い経験で、酒米の作付面積を増やすことに躊躇する農家も多いそうです。
農家にとって、酒米の栽培は手間がかかり、作付面積を増やすのをためらう農家も多いと言います。
酒蔵のなかには、原料となる酒米を十分に確保できずに、醸造を見送る事例もあります。
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