コメの輸出が過去最高【7月27日(木)】
コメの輸出量が、1~5月で前年同期比3割増加し、過去最高のペースで伸びています。
農水省がまとめた1~5月の累計輸出量は、1万3,371トンと、前年同時期と比べ、3割増えました。
輸出金額も同33%増の34億300万円でした。
主力の米国向けが、2倍の2,357トンと、全体の伸びをけん引しました。
カナダ向けも、4倍超の581トンでした。
米国は、日本ほどではありませんが、コメを生産・消費する国の一つです。
和食などのアジア系レストランで提供するほか、スーパーの店頭でもコメが売られています。
2022年産は、干ばつなどの影響により主産地のカリフォルニア州で生産量が減り、米国全体での生産量は、前年より少なくなる見込みです。
店頭価格は、上昇しました。
米国の主要都市では、2022年12月~2023年3月は1㎏3~6ドル程度で売られており、日本産米は、円安の影響もあり、4~5ドルの水準です。
価格差がなくなり、消費者の日本産米の購買意欲をかきたてているようです。
日本食ブームを背景に、日本からのコメの輸出量は、2022年に2万8,928トンと、2018年の1万3,794トンから2倍に増えました。
金額ベースでも、2022年は、74億円で2倍近い水準になりました。
日本政府は、2025年までにコメやパックご飯などの輸出を125億円まで伸ばす目標を掲げています。
日本のコメの内需は、人口減などの影響で、年間10万トン規模で減り続けていて、2023度の需要は、680万トンと過去最低となる見通しです。
農家の生産規模を維持するためにも、輸出の拡大は、喫緊の課題となっています。
アジアへのコメの輸出拡大に向けた取り組みもあります。
ドン・キホーテは、香港やシンガポールなどで店舗内で精米したコメの販売を伸ばしています。
新鮮な状態で提供できるのが売りで、精米したコメで作った弁当やおにぎりも販売しています。
海外市場で日本産米が定着するには、価格だけでなく、おいしさなどの付加価値の訴求が重要になります。
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