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焼き芋人気・サツマイモの栽培が拡大【12月13日(火)】

東日本の野菜産地で、サツマイモの栽培が広がっています。


需要は、国内外での焼き芋向けが強く、さらに、主力の鹿児島産が基腐病(もとぐされびょう)の発生で出荷を減らしていて、流通価格は上昇傾向にあります。


JA常総ひかり(茨城県下妻市)は、今年150トンのサツマイモを管内の農家から集めました。


2021年から農家にシルクスイートや紅はるかなどの栽培を勧めており、担い手は、前年の10倍となり、25倍の芋が収穫できました。


土壌の改良などに取り組み、甘みが向上したものも取れました。


同JA管内の主力は、ハクサイですが、温暖化で豊作が増え、卸値が下落しやすく、高齢化が進み、収穫も負担になります。


キュウリやトマトが主力のJA福島さくら(福島県郡山市)も、2021年から栽培を始めました。


2022年の出荷量は23トンと、前年に比べ5割増えました。


野菜の産地がサツマイモに注目するのは、卸値の安定が背景にあります。


大田市場(東京都大田区)の卸値は、1~10月の月平均で、1㎏=301円と前年同期を3%上回っています。


2018年から上昇傾向が続いています。


価格を支える要因の一つが、国内外での焼き芋の広がりです。


東南アジアで、紅はるかなど甘く食味のよい品種を焼き芋にするブームが続いています。


輸出量は、1~10月に4,309トンと、10年前の10倍に増えています。


国内でも、スーパーの店頭で焼き芋の販売が目立つなど根強い人気があります。


出荷の3割を占める鹿児島県で、伝染病の基腐病が拡大していて、収束の見通しは立っていません。


2021年の鹿児島県の生産量は約19万トンと、5年前に比べ4割減少しています。


全国の生産も67万1,900トンで、同22%減っています。


主産地での生産が低調なままであれば、新たな生産者が多少増えても、需給のバランスは崩れないとの思惑が、各産地にはあるようです。


ハクサイは窒素系の肥料を多く使いますが、サツマイモは畑の栄養分が少なくても育ち、肥料代が抑えられます。


肥料価格高騰の折り、その点も魅力的です。

 


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