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女性管理職比率や男女賃金格差・株式市場が評価【7月26日(水)】

2023年3月期の有価証券報告書で、女性管理職比率が高い企業では、株価純資産倍率(PBR)が高い傾向があることが分かりました。


同比率が18%のオリエンタルランドのPBRは約11倍です。


3月期決算の上場企業約1,800社の有報を分析したところ、女性管理職比率とPBRに関連性が見られます。


同比率は、PBRが1.5倍以上の478社で平均14.2%あり、全体の平均9.3%より高くなっています。


逆にPBRが1倍未満の1,088社は、平均7.2%でした。


男性の平均賃金に対する女性の平均賃金の割合を示す「男女賃金差」でも同様の傾向が似られます。


比率が高いほど賃金差が少ないことを示します。


PBRが1.5倍以上の458社の平均は69.3%と、全体平均の66.8%を上回り、PBR1倍未満の1,114社の平均は65.8%でした。


人的資本は、知的財産やノウハウ、技術など無形資産を生む源泉のひとつとされ、投資家の期待も高くなります。


高PBR企業は、無形資産を経営資源とする企業が多く、女性の活躍の余地が大きいと思われます。


PBRが11倍弱のオリエンタルランドの女性管理職比率は、18.1%で全体を約9ポイント上回っています。


女性管理職向けの勉強会や、育児支援拡大などを通じ、2026年3月期までに女性管理職比率を25%以上に引き上げる計画です。


同社は、男女賃金差も77.7%と、全体の平均より約11ポイント高くなっています。


PBRが2倍強のソニーグループは、女性管理職比率が18.1%、男女賃金差は、82.6%に達しています。


女性社員育成のための社内交流会などを開いています。


女性管理職比率を含めた人的資本、気候変動対応などサステナビリティに関する取り組みは、2023年3月期の有報から開示が義務付けられています。


来年以降は、開示内容がどう変化したかが注目されます。


投資情報としての重みが増す中、具体的な内容が焦点となります。

 


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