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アパレル 外出自粛で郊外好調【10月21日(水)】

アパレル各社の決算が発表になりましたが、明暗が分かれました。


都市部へ出店の多い企業は、営業再開後も、外出自粛の影響で客数の回復が、鈍いようです。


一方、郊外店が多く、カジュアルを手がける企業は、巣ごもり需要の拡大で、増益となりました。


【8016】オンワードホールディングスの連結決算は、151億円の赤字でした。


コロナ禍で百貨店で、集客に苦戦し、海外もロンドン、ミラノなどロックダウンで営業ができず、不振でした。


在宅勤務の普及や会食などの減少に伴い、フォーマル衣装の需要が落ち込み、【8011】三陽商会が、66億円の最終赤字でした。


在庫処理のため、値引き処理を行なった【3608】TSIホールディングスは、144億円の最終赤字になりました。


一方で、郊外型を基盤とする【8227】しまむらや【7545】西松屋チェーンは、好調でした。


在宅勤務や都市部への外出自粛で、郊外の昼間人口が増えたことが追い風となり、しまむらは、普段着の売り上げが伸び、純利益が、9%増の105億円になりました。


郊外の戸建店舗の多い、西松屋チェーンは、店舗の面積が広く、密集を避けられることもあり、売り上げが増え、最終利益が3倍の44億円になりました。


2021年2月の通期予想も出そろいました。


しまむら西松屋チェーンは、前期比で増益、他は、赤字、減益と明暗がはっきり分かれました。


三陽商会は、当面は厳しい状況がと続くとして、35億円の赤字を見込み、銀座の旗艦店が入っていたビルも売却します。


オンワードホールディングスは、年間配当12円に減配し、TSIホールディングスは、初の無配に転落します。


株価は、2019年末比で、しまむらが、3割強高く、西松屋チェーンは、7割以上高い水準にあるのに対して、三陽商会オンワードホールディングスは、6割以上下落しています。


いつ、どのくらいまで、フォーマル衣料の需要が、回復するか読みづらく、株価に割安感はあってもなかなか、三陽商会オンワードホールディングスは買いづらいとの意見が多いようです。

 


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