大手ビール4社・年末に向け増産 【12月20日(月)】
大手ビール4社が忘年会シーズンを控え、飲食店向け業務用ビールを増産します。
12月の生産計画は、キリンビールが前年同月比、9割増、サッポロビールは倍増、アサヒビールは4割増、サントリービールも2割増を見込んでいます。
ビール需要の回復に対応しますが、4社ともコロナ感染拡大前の水準には届いておらず、新たな変異株オミクロン型への警戒感もあります。
家庭用を含めたビール類全体では、各社とも1~2割の増産を見込みます。
背景には、10月末に政府が酒類の提供制限を解除したことがあります。
外出が増え、飲み会への支出も回復しつつあります。
もっとも、各社ともコロナ前には届かないと見ています。
今年12月の業務用ビールの生産計画は、コロナ前の2019年比では、キリンは2割減、アサヒは3割減、サントリーは、4割減、サッポロは、2割減にとどまります。
オミクロン型も懸念材料です。
一部の居酒屋では、予約件数が、11月までは回復基調にありましたが、ここにきて回復が鈍化していて、外食需要の先行きに不透明感が出ています。
オミクロン型の感染拡大状況によっては、計画の見直しもあり得ます。
12月は、年間需要の12%を占めるだけに、生産計画がくるえば、今期の業績への影響が出てきます。
4社が発表した、11月のビール系飲料の販売量は、前年同月比8%増えました。
ビールは業務用の回復がけん引し、13%増え、4ヶ月ぶりのプラスとなりました。
発泡酒と第三のビールも含め、すべてのビール系飲料が前年同月を上回るのは、2019年9月以来となります。
キリンは「一番搾り」がけん引し、前年比、4%増でした。
アサヒは、金額ベースで10%増えました。
生産が一時追いつかなかった「アサヒ生ビール」や「スーパードライ」が伸びました。
サントリーは、ビール類が13%、ビールが15%伸びました。
サッポロも、ビール類が前年より、11%増え「黒ラベル」が好調だったビールは、13%増えました。
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