国内旅行・足元では回復基調 【12月21日(火)】
国内旅行の需要が、回復しています。
国内航空2社の12月の国内線旅客数は、前年同月比、4~6割増となる見込みです。
JR6社の年末年始の新幹線などの予約数は、前年同期比、8割増えます。
感染リスクの高い海外旅行を避け、近場での旅行や帰省する人が多いようです。
ただ、オミクロン型の感染拡大が懸念され、先行きに不透明感は残ります。
全日空(ANA)と日本航空(JAL)の国内線旅客数は、緊急事態宣言の解除後、上向いています。
12月は、ANAが前年同月比、4割増、JALが6割増となる見通しで、コロナ前の2019年と比べて、6~7割の水準まで回復します。
新型コロナの感染者数が抑えられている間に、旅行に出かける人が多いようです。
JR6社の年末年始の新幹線などの指定席予約席数は、12月13日時点で、232万席と前年同期より81%増えています。
ピーク時には満席の列車もあり、新幹線、在来線ともに臨時列車を走らせますが、2019年に比べると、35%減と、まだ回復途上にあります。
近場の旅行が人気を集めています。
旅行に出かける人を対象にJTBが実施したアンケートでは、1泊2日旅行が36.2%と最多です。
一人あたりの費用は、平均3万2,000円で、旅行先は居住地域内が多く、自治体の補助金も利用されているようです。
富裕層の旅行需要も旺盛です。
海外旅行に行けない人の需要が、都市部の高級ホテルや、リゾートホテルに向かっています。
「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」の正月プランの売れ行きが、前年の2倍です。
カウンドダウンライブやおせち料理が付いて、2泊3日で18万円のプランが人気を集めています。
プリンスホテルでは、軽井沢のリゾートホテルも年末年始は、ほぼ満室になりそうとのことです。
感染力の強いオミクロン型の感染者が、日本国内でも出始めていて予断は許しませんが、旅行会社クラブツーリズムによれば、現時点では、来年1月以降の予約には影響は出ておらず、3月は2019年並みの水準まで回復しています。
JTBのアンケートでも「少人数の旅行にとどめる」「個室で食事ができる施設を選ぶ」など感染を警戒する答えが目立ちます。
今後も感染対策の徹底や、旅行需要の分散などの工夫が求められます。
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