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個人消費まだら模様・国内旅行堅調 【12月13日(月)】

コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた、飲食業と旅行業で、回復度合いに違いが出ています。


新たな変異型オミクロン型の懸念で、飲食の予約が鈍化する一方で、旅行業界は回復基調を維持しています。


居酒屋大手ワタミでは、9~10月にコロナ感染拡大前の2019年比、9割減だった宴会の予約数が、11月には7割減まで戻っていましたが、12月は、直近で8割減とマイナス幅が大きくなっています。


会食になお慎重な企業も多く、日立製作所は、現時点で社内会食を原則禁止にしています。


全国約5,500店を対象とした飲食店の予約数は、10月以降、回復基調をたどりました。


しかし、12月の第2週は、前年の同じ週に比べ、10%減と、4週ぶりのマイナスになりそうです。


クリスマスのある第4週も、51%減と、直前の駆け込み予約があるにしても低調です。


一方、旅行業界は、海外旅行は、回復時期は不透明ですが、年末年始の国内旅行は、堅調に推移しています。


日本旅行では、国内旅行の予約者数が、9月時点で、2019年比17%、10月は、31%、11月は、49%でしたが、12月25日~2022年1月4日までの年末年始に限ると、83%まで回復しています。


今年の夏休みは、緊急事態宣言と重なり、旅行を手控えた人が多かったのですが、ここにきて、地方から首都圏への観光客も増えています。


品川プリンスホテルでは、9月に約30%だった、メインタワーの稼働率が、11月には約70%まで伸びました。


観光に加え、ビジネスでの出張も戻ってきています。


星野リゾートが運営する「星のや」では、年末年始、京都や軽井沢などの大半の施設が、ほぼ満室になる見込みです。


広くて、価格が高い部屋から埋っていく傾向があります。


コロナ禍で抑えられていた反動のリベンジ消費で、ぜいたくを楽しむ人が多いと見られます。


飲食でも高級店が好調で、高級レストランを運営する、ひらまつは、足元でも予約が堅調に伸びています。


12月6日時点での12月の予約数は、前年比40%増で、コロナ以前の2019年と比べても、15%増の水準です。


現在は、水際対策も実施されていて、オミクロン型の影響は限定的で、重症化リスクなど懸念材料が払しょくされれば、個人消費の回復基調は期待できそうです。

 


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