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中国の人口が減少・人口重心はアフリカへ【7月15日(金)】

世界の人口の年間増加率が、初めて1%を割りました。


世界最大の人口を抱える中国も、一人っ子政策などが響いて、2022年から人口減に転じ、2023年にはインドに逆転されます。


世界人口の増加率は、2020年に始めて1%を割り込み、2022年は0.83%まで落ち込みます。


産業革命を経て、世界人口は、1900年の16.5億人から100年間で約4倍に急増しました。


国連は、2022年11月15日に、80億人に達すると予測しています。


2022年に人口が最も多い地域は、中国やインドネシアなどを擁する東・東南アジアで、世界の29%を占める23億人が暮らしています。


次いで、インドなどの中央・南アジアが21億人(26%)です。


中国、インドの人口は14億人で、3位の米国(3.4億人)に大差をつけます。


ただ、中国は、2022年に人口減少に転じ、インドも、人口増加のペースが鈍化します。


台頭するのがアフリカです。


サハラ以南のアフリカは、足元で欧州・北米と同じ人口規模に達していて、人口増加率も2.5%と高く、2050年にかけ、同地域の人口は、ほぼ倍増し、2040年代後半には20億人を超します。


2022年から2050年までの世界の人口増加の半分以上は、コンゴ民主共和国、エジプト、エチオピア、インド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、タンザニアの8ヶ国に集中すると国連は推計しています。


世界全体の人口増加は、鈍っています。


世界全体の合計特殊出生率は、1960年代に5.3まで高くなり、人口爆発が懸念されましたが、足元では、2.3まで下がりました。


サハラ以南のアフリカでは、依然、4を上回っていますが、北アフリカ西アジアでは2.8、中央・南アジアで2.3と、人口が長期的に増えなくなる、2.1に近づいています。


総人口に占める生産年齢人口が増える、人口ボーナス局面では、経済成長が促進されます。


人口ボーナスは、日本の経済成長や東アジアの急速な発展を後押ししました。


しかし、アフリカが、世界経済のけん引役になれるかは不透明です。


マリは、8人に1人、ニジェールでは、2.5%しか高等学校相当の教育を受けていません。


ケニアは、42%が高校を卒業していて、同地域の中では、経済発展への期待は高いのですが、それでもインフラや教師不足が慢性化しています。


貧困根絶も課題です。


ビジネス環境の厳しさも課題です。


2050年に世界4位の人口になる、ナイジェリアは、「腐敗認識指数」調査で、180ヶ国中154位、8位のコンゴ民主共和国は、169位です。


内外の投資を取り込んで発展を目指すには、様々なハードルが立ちはだかります。

 


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