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サンマ漁・今年も低調、サイズも小さめ【8月10日(木)】

秋の味覚、サンマの漁獲が、今年も低調になりそうです。


8月20日に大型漁船の漁がスタートする見込みですが、8月~12月に日本近海に来遊するサンマは、漁獲量が過去最低だった昨年と同水準になりそうです。


サイズも従来と比べ、小さくなる見込みです。


水産資源研究所によれば、今シーズンは、8月に、千島列島の東方沖の公海にサンマの漁場が形成されるとのことです。


9月も、公海が主漁場となり、日本近海では、北海道周辺の海域で、偶発的に漁場が形成される程度です。


海水温が下がる10月以降も、日本周辺にはほとんど来遊しません。


従来、漁場は千島列島沖から三陸沖にありましたが、昨シーズン同様日本から遠方に離れます。


同研究所によると、千島列島沖から三陸沖に南下する、寒流である親潮の流れが弱く、周辺海域の水温が上昇し、サンマが東の沖合に移動し、日本列島に近づかなくなりました。


全国さんま棒受網漁業協同組合によると、2022年のサンマの水揚げ量は、1万7,910㌧でした。


記録のある1961年以降で過去最少となりました。


直近のピークだった2008年(34万3,225㌧)のわずか二十分の一です。


水産資源研究所によれば、今シーズンの水揚げも、昨シーズンと同水準にとどまりそうです。


燃料が高騰し、漁場が遠方へ移動したことで、出漁への負担は重くなります。


関係者も、サンマ漁を巡る環境は悪化するばかりで、少しでも経費を削って赤字を減らすか、漁を見送るかの二者択一だと嘆いています。


サンマの漁獲量減少については、中国など外国漁船による、過剰漁獲に一因があるとの指摘があります。


資源自体が減少していると見られ、日本や中国、台湾など9ヶ国による北太平洋漁業委員会は、3月。2023~2024年の年間漁獲量を25%減らすことで合意しました。


サンマは不漁が続き、高級魚になりつつあります。


かつては、スーパーの店頭で100円で買えたものが、昨年秋は300円を超えました。

今シーズンも、高値が続きそうです。

 

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