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和牛の生産が拡大しています【8月25日(金)】

和牛の生産が拡大しています。


世界的な「和牛ブーム」を受け、輸出も急増しています。


2021年の肉用牛の総生産額は8,232億円と、10年間で8割近く増えました。


このうち、黒毛和牛など在来種をもとにした和牛は、肉用牛の飼育頭数の7割近くを占めます。


適度なサシ(脂肪交雑)が入った肉質が国内外で支持されていて、2022年の牛肉輸出額は520億円と10年間で約10倍に急増しました。


各地でブランド化が進み、肉質も向上しています。


最高ランクのA5の割合が、2022年には約5割と10年間で3倍になり、取引価格も上昇傾向にあります。


産出額が全国で最も伸びた鳥取県では、2021年の肉用牛の産出額が10年前の2.4倍になりました。


神戸牛などに比べて、ブランド力は高くありませんが、良質な子牛を他県に供給して生産を広げています。


2017年に県の種牛が肉質日本一になると、県産の子牛の取引価格が上昇しました。

生産者の意欲も高まり、競り市場に集まる子牛が年間2,800頭と、10年で1.7倍に増えました。


伸び率が2.33倍で2位の千葉県は、酪農発祥の地とされ、現在も乳用牛の飼育が盛んです。


千葉県の肉用牛は、肉用種と乳用種をかけ合わせた交雑種が主力です。


県は、乳用牛に黒毛和種の受精卵を移植して、和牛を生ませる技術の導入を支援しています。


千葉県産肉用牛に占める和牛の割合は、2021年で29%と、10年間で5ポイント上昇しました。


和牛先進地の宮崎県は、1990年から米国向けの輸出を始めるなど、早くから輸出に力を入れてきました。


香港や台湾など、輸出先も広がっており、2022年度の輸出は、過去最高になりました。


しかし、生産現場では、飼料価格の高騰と、担い手不足で、取り巻く環境は厳しく、持続的な成長には、コストダウンと、さらなる高付加価値化が必要となります。

 


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