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免疫力を高める発酵食品関係の企業に注目!!【7/14(火)】

新型コロナウイルスの感染が、再び世界的な拡大を見せています。こうしたなか、感染症に対して免疫力を高めるとされる発酵食品や、健康にまつわる食品への関心が高まっています。こうした食品に関係する企業の業績が、コロナ禍においても、好調に推移しています。


春先に、国内で新型コロナの感染が広がり始めたころ、発酵食品の一部が品薄状態になりました。感染症に対しては免疫力を高めることが有効だというイメージが先行し、発酵食品への消費が増えたのだと思われます。


3月の調査でも、新型コロナの感染拡大を背景にした消費行動が見えてきます。36.8%が「免疫力を高めると言われている食材を取り入れている」と回答。「どういう食材を取り入れているか」の質問には、ヨーグルトが75.6%、納豆74.9%、みそ57.2%となりました。


また、「その他」(10.4%)と回答した中では、キムチやチーズなど発酵食品を積極的に取っているいるとの意見が多かったと言います。感染拡大が日本経済に大きな影を落としていますが、発酵食品を手がけている企業の業績は堅調です。


【2269】明治ホールディングスは、「明治プロビオヨーグルトR―1」など多くの商品を展開しており業績も好調。2020年3月期の連結経常利益は前の期比3.6%増の1,033億円で、2021年3月期の同利益も前期比7.4%増の1,110億円に伸び、過去最高益を更新する見通しです。今期は健康意識が高まるなか、プロバイオティクスやヨーグルトなどの販売が回復。また、海外子会社の収益拡大や経費削減効果で吸収し、2ケタ増益を見込むと言います。ヨーグルトについては、今年に入ってからの健康志向の高まりで非常に好調で、現在でもその傾向は継続しているとのことです。また、傘下のMeiji Seika ファルマ及びKMバイオロジクスが、英アストラゼネカが日本に導入予定の新型コロナワクチンの国内安定供給に向けた協議を開始したと発表しました。


【2264】森永乳業の業績も堅調。同社は、大腸まで届く「ビフィズス菌BB536」を配合した多くのヨーグルト製品を手がけています。2020年3月期通期の連結決算は営業利益は前の期比13.6%増の253億円となり最高益を更新しました。飲料やアイスクリームが苦戦した半面、ヨーグルトは伸びました。低採算品の見直しを進め、利益率が改善したとのことです。2021年3月期通期の連結業績予想は、営業利益が前期に比べ2.5%増の260億円を見込んでいます。


【2270】雪印メグミルク は「ガセリ菌SP株」と「ビフィズス菌SP株」を使用したさまざまなヨーグルト製品を展開しています。同社は、2020年3月期の連結経常利益は前の期比3.5%増の197億円になり、従来予想の190億円を上回って増益で着地。2021年3月期も前期比4.2%増の205億円に伸びる見通しです。


【2908】フジッコは煮豆と昆布そして総菜が3本柱ですが、ヨーグルト分野でも頭角を現しています。コーカサス地方から持ち帰った自家製のヨーグルトから、同社が分離・純粋培養した「カスピ海乳酸菌」を使用した「カスピ海ヨーグルト」で攻勢を掛けています。今期は「大豆で作ったヨーグルト」で新たな大豆発酵食品市場の創造を図るとともに、豆製品の拡販で成長を目指します。2021年3月期は経常利益が前期比3.3%増の50億円と増益を見込んでいます。


発酵食品といえヨーグルトのほか、みそや納豆などが浮かびますが、キムチも 乳酸菌によってつくられる発酵食品。【2925】ピックルスコーポレーション は、漬物大手で「ご飯がススム」シリーズが主力ですが、第1四半期はキムチが好調で2ケタ増収増益と業績好調。内食需要や健康志向の高まり、乳酸菌を含む食品としてキムチの需要が増えたことを受け、キムチ製品を中心に販売が大きく伸びています。


「キノコ」も免疫力を高めるとのイメージが消費行動に結びついたことで、店頭では一時品薄とも伝わりました。こうしたなか、【1379】ホクトの5月の月次売上高は、前年同月比13.0%増となり、内食志向の高まりを追い風に3ヵ月連続で前年実績を上回っています。また、2021年3月期連結営業利益予想は前期比10.6%増の43億円と2ケタ増益を見込んでいます。同社は、「菌活」を提唱しており食物繊維が豊富なキノコを食事に加えること推奨。

 


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