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ノーベル賞受賞者へ100億円寄付【8月11日(火)】

ノーベル医学賞生理学賞を受賞した京都大学本庶佑特別教授と山中伸弥教授に100億円の研究費が寄付されました。


6月に、ユニクロ・GUを展開する【9983】ファーストリテイリング柳井正会長兼社長が、本庶特別教授のがん免疫研究と山中教授のiPS細胞研究に、それぞれ10年で50億円ずつ寄付するとの発表がありました。


日本では、本庶教授や山中教授のような大物研究者でも研究資金不足は深刻です。


各国が激しく競う最先端の研究で成果を上げるには多くの費用が必要になります。


若手の研究者を育てたり、新しい研究設備を整備したりするのに莫大なお金がかかるケースも多くあります。


最近は学術誌の購読費も高騰していますし、論文を一本発表する手数料に数十万円もかかる場合もあります。


国からの研究費だけでは足りずに企業からの寄付に頼る研究者も多いと聞きます。


研究者が受け取る主な研究資金は、収入不足を補うために国から大学に配分される運営費交付金とあらゆる分野における優れた研究を発展させることを目的とした科学研究費があります。


10年前と比較して、科研費は若干増えていますが、運営費交付金は減少しています。


欧米や中国は研究費を年々増やす方向にあるので、これでは日本は十分とは言えず、戦うこともできなくなっています。


日本の研究者の発表する論文数が減ってきていて、注目される成果も以前ほどではなくなってきていますが、科学研究費を申し込んでも、受け取れるのは4人に一人で、しかも金額も平均217万円にとどまります。(2018年度)


科学研究費は、対象となる研究期間も2~3年と短期の枠組みが多く、すぐに成果がでるテーマに偏りがちです。


ノーベル賞に値するような研究は時間が掛かりすぐには実用化できないものが多く、長期間自由に使える資金をどうやって増やすかが今後の課題です。

 


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