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買い場を探る? 6,500億円の待機資金 【12月17日(木)】

日経平均株価は、11月に急騰し、12月7日に戻り高値を付けた後は、2万6,000円台後半で、もみ合いを続けています。


株価急上昇の中、注目されるのは、個人投資家が、多く保有しているとされる、日経平均株価連動債(日経リンク債)の償還金の行方です。


新たな材料として、注目されるのは、思わぬ株高で、満期前に戻ってくる、日経リンク債の償還金の存在です。


日経リンク債とは、オプションを組み込み、日経平均株価の変動で、債券の償還金額や、利率が決められる仕組債のひとつです。


期間中に、日経平均株価が、あらかじめ決められた水準を上回れば、額面100%で償還されますが、決められた水準を下回れば、株価に連動して償還され、額面未満となる可能性があります。


残高が9,000億円近くあり、個人投資家が多く保有しているとされています。


一般の債権に比べて、利率が高く、3ヶ月や6ヶ月ごとの判定日に、日経平均株価が、一定水準を上回れば、満期前に償還される契約のものが多く、その水準が2万3,000円~2万5,000円に集中しています。


足元の日経平均株価は、2万6,000円台後半で推移しています。


既に早期償還になって、近々投資家に戻る償還金が、2,000億円あり、現在の株価なら、更に4,500億円が、満期前の償還になりそうだとの試算もあります。


従来は、償還金を、次の日経リンク債購入に充てる、傾向がありましたが、今回は株価の上昇が急で、30年ぶりの株高局面もあり、日経リンク債の継続購入を、見送る動きが、見られます。


日経リンク債の購入を見送るとなれば、償還資金はどこへ向かうのでしょうか。


受け皿は、日本株だけでなく海外の株式や投資信託などが、考えられますが、待機資金の受け皿である、マネー・リザーブ・ファンドの残高が、13兆2,000億円と、10月末からの1ヶ月半で、7,000億円も増えています。


個人投資家が、投資先に迷って、様子見をしているようにも思えます。


東京証券取引所が発表した投資部門別売買動向によりますと、11月には、2兆円近く売り越していた個人投資家が、12月第1週(11月30日~12月4日)に、5週ぶりに、買い越しになりました。


個人の投資余力の、今後向かう先を、示唆しているようにも思えます。

 


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