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ファクタリングの利用が広がる 【12月22日(火)】

ファクタリングとは、売掛債権に保険をかけたり、売掛債権を買い取ってもらい、現金化するサービスです。


一般に、企業間取引では、商品やサービスを供給し、代金は、後から回収する形態をとりますが、手元に資金が必要な場合に、売掛債権を、早く現金化できるのが、ファクタリングです。


新型コロナの感染拡大の中、企業が売掛債権を、回収できなくなる事態に備えて、ファクタリングの利用が、広まっています。


イーギャランティ、三菱UFJファクター、三井住友銀行みずほファクター、りそな決済サービスの主要5社の保証残高は、1兆7,600億円で、前年同月比、8%増加しました。


コロナ感染拡大以前は、5%未満の伸びでしたが、緊急事態宣言が発動された、春ごろには10%近くになり、7~9月期でも、8%の伸びが続いています。


ファクタリングは、取引先企業が破綻した場合に、売掛債権をの一部を、保証会社が肩代わりしますが、契約する企業は、保証会社に1~2%の保証料を支払います。


依頼の多くは、新たに取引を始めたが、売掛金を、きちんと回収できるか、不安を持つ企業からです。


しかし、コロナの影響が、長引くにつれ、古くからの取引先の債権回収の保証を、申し込むケースも、多くなっています。


特に、コロナの影響が大きい、飲食店や宿泊施設を顧客に持つ企業からの、問い合わせが、増えているそうです。


飲食店に食材や備品、ホテルや旅館に寝具を、納める業者が、売掛債権の保全に、動いています。


新たな販路の開拓を、通販サイトに出店する新興企業に求めてきた、ある会社は、取引先の新興企業の情報が少なく、50社との取引で、400万円の保証料を支払って、ファクタリングを利用したそうです。


取引先の債務不履行に備える、保険の契約も増えていて、大手損保会社では、4月~10月で2割程度伸びているそうです。


企業の破綻で、保証会社が債務を肩代わりする例は、今のところ限られていますが、政府や日銀の、企業向け資金繰り支援で、倒産が抑えられているためです。


しかし、ファクタリングの利用が増加していることは、企業の厳しい現状を物語ります。


後回しにされやすい、小規模企業への支払い遅延が、急速に広まってきていて、来年以降、債権の肩代わりが、増加する恐れがあります。

 


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