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中国・食糧安全保障、トウモロコシの輸入急拡大 ② 【9月14日(火)】

日本と同様に中国でも、農業従事者は、高齢になり、都市化が進んでいます。


水不足や、土壌の汚染も深刻で、農地の維持が、困難になってきています。


中華人民共和国の建国以来、堅持してきた自給方針を変え、食糧の安全保障において、供給源が、国内か、外国かは重要ではないと、考えるようになりました。


中国の輸入増加は、国際相場を押し上げ、各国の食糧高につながります。


米中摩擦が激化するなか、距離の遠い、南米からの買い付けを増やし、海上運賃の高騰につながりました。


ばら積み船の市況を示す、バルチック海運指数の上昇が、8月に急加速しました。


感染力の強い、デルタ型コロナの感染拡大で、中国などが、船の入港ルートを厳しくしたためです。


すでに、中国政府や、中国企業は、海外の農地や、食品・流通企業の買収に動いています。


農産物の生産性を高める、化学肥料の原料確保にも、躍起になっています。


肥料の原料は、窒素、リン、カリウムが、三大要素で、リンとカリウムは、生産地や、埋蔵地が偏在しています。


2017年時点で、リン鉱石の生産量は、中国が世界の5割を占めますが、中国では、環境規制が厳しくなっています。


リン鉱石の埋蔵量では、アフリカのモロッコ西サハラ地域が、世界の7割を占め、圧倒的存在です。


習近平が推進する、広域経済圏構想「一帯一路」の先に、北アフリカリン鉱石資源も視野に入っていると思われます。


全国農業協同組合連合会(JA全農)は、6~10月期の肥料価格を大幅に引き上げると、発表しました。


穀物相場の上昇で、産地での需要が旺盛なことに加えて、食糧の安定生産に向け、中国の政府在庫買い入れで、塩化カリウムの国際価格が、上昇したことが要因です。

 


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