コロナ死者数が500万人・致死率は低下 【11月5日(金)】
世界で、新型コロナウイルスの感染に伴う死亡者が、500万人を超えました。
インフルエンザなどと比べて、なお死亡リスクは高いものの、ワクチンの効果もあってか、致死率は、ピークの三分の一以下に低下しました。
ワクチンの偏在を解消して、途上国への供給を促すと同時に、治療薬の普及を急ぎ、致死率をもう一段下げることが、日常生活を取り戻すカギになります。
ワクチン接種の進んだ先進国で、死者数が減少する一方、接種率の低いロシアや中東欧では、感染の再拡大で死者数が、過去最悪水準に達しています。
累計死者数が、74万人と最多の米国では、1日当たりの死者数が、9月下旬の6割まで減少しています。
最近の死亡者の多くは、ワクチン未接種者が占めています。
米国でワクチンの接種が完了した割合は、6割で伸び悩んでいて、冬季の流行を食い止めるため、高齢者などを対象に、追加接種を進めています。
一方で、死者数の大幅増に見舞われているのが、ロシアや中東欧諸国です。
ロシアでは、1日当たりの死者数が1,100人を超え、最悪の状態が続いていて、ウクライナやバルト3国などでも状況は悪化しています。
背景には、ワクチンに対する不信感があります。
ロシアでは、複数の国産ワクチンを国内で接種できますが、ファイザーなどの外国製は対象外で、接種率は3割にとどまっています。
周辺国の接種率も、低くとどまっています。
ワクチンの供給は、先進国に偏っていて、途上国への分配を、いかに広げるかが課題です。
これまで、世界の人口の約半数が、1回はワクチンの接種を行なっていますが、低所得国では、接種率は、3%にとどまっています。
世界の累計死者数を累計感染者数で割った、致死率は、直近で2%程度(日本は1%程度)と、ピークだった2020年春の三分の一以下に低下しました。
それでも、0.1%程度とされる(日本は0.02~0.03%)インフルエンザに比べて、致死率は高く、治療薬への期待が持たれます。
多くの飲み薬や、抗体カクテルが、治験の最終段階まで進み、実用化が近い治療薬は、50以上あります。
既存の薬からの転用や、別の疾患向けに開発されたケースが、四分の三以上を占めスピード開発につながっています。
ワクチンと治療薬、検査の拡充を組み合わせ、コロナを、通常の感染症対策で、制御できる体制に持っていくことが重要になります。
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