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中古車価格が歴史的高騰!【7月22日(金)】

中古車価格の歴史的高騰が続いています。中古車オークション運営の国内最大手、【4732】ユー・エスエスがまとめた6月の平均落札単価は前年同月比25.5%アップの107.9万円。


今年2月につけた過去最高値(100.6万円)を再び更新しました。前年実績超えはこれで25ヶ月連続です。


6月の騰勢率は昨年5月(33.9%高)以来の伸びになります。今年に入ってからは1月を除く全ての月で2ケタの上昇となりました。


価格高騰の背景にあるのは他でもない、「タマ不足」です。コロナ禍やそれに伴う供給網の停滞・混乱などで新車メーカーが減産や生産調整を強いられ、消費者に対する納車までの期間が長期化。


クルマを買い替える動きが鈍り、その結果、下取りも滞ります。このため中古車市場に出回る流通量がめっきり減って価格にはね返るというわけです。


日本自動車販売協会連合会の統計によりますと2021年の中古車販売(登録)台数は372万8,751台。前年比2.7%縮小し、1978年の統計開始以来、最低の水準を記録しました。今年上半期(1~6月)も前年同期比7.0%減の182万2,896台。過去最低だった昨年を上回るペースでの落ち込みです。


「新車の納車が待ち切れず中古車を買いたいという需要も確実に増えています。それなのにタマが出てこないのだから価格が上がるのは当たり前」USS関係者の一人もこう言い切ります。


6月の出品台数も24万台弱で前年同月比0.6%増にとどまったということです。


それでは中古車価格高騰のボトルネックともなっている新車生産の早期正常化はあるのか?


「望み薄」というのが業界関係者らのほぼ一致した見立てです。供給網の混乱や自動車生産に必要な半導体、部品の需給逼迫に、なお解消のメドが立っていないためです。


そのうえロシアによるウクライナ侵攻や対ロ経済制裁の長期化も先行きに暗い影を落とします。


ロシアは排ガス用触媒に必要なパラジウムの4割、半導体生産に使うネオンやクリプトンはウクライナを合わせた両国で世界需要の7~8割を占める一大供給源。絶たれればモノはつくれません。


「歴史的」高騰には当分、歯止めがかかりそうもない情勢です。

 


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