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文化財修復・クラウドファンディングで資金集め【4月18日(火)】

地域の文化財を修復するため、クラウドファンディング(CF)で資金を集める動きが、広まっています。


埼玉県入間市は、昨年11月に渋沢栄一ゆかりの市指定文化財「旧黒須銀行」の復元修復に向け、ふるさと納税型CFを始めました。


目標額は500万円でしたが、593万円集まりました。


旧黒須銀行は、1900年設立、渋沢栄一が設立直後から約2年間顧問を務めました。


建物は、1909年に建設された木造土蔵造り2階建て、年数回特別公開されていますが、老朽化が進んでいます。


復元修復工事は、費用が約2億6,000万円かかり、CFの目標額500万円は、全体のごく一部にしかなりませんが、市では、大切な文化財をみんなで一緒に守っていく最初の一歩にしたかったとしています。


横浜市みなとみらい21地区に係留保存されている、国の重要文化財「帆船日本丸」は、横浜港のシンボルです。


1930年に練習船として建造され、1984年に引退するまで、1万人以上の実習生が乗船し、太平洋などで訓練航海が行われました。


引退翌年の1985年から、現在の場所に係留保存されています。


船を管理している帆船日本丸記念財団は、船体の維持と無線日誌の修復のため、2022年9月にCFを開始しました。


2ヶ月弱で当初の目標300万円を大きく上回る1,250万円が集まりました。


同財団は、観光などで同船を訪れた人など、全国から多くの支援が寄せられ、反響の大きさに驚いたそうです。


しかし、思うように資金が集まらない場合もあります。


銭湯の修繕などに取り組む「せんとうとまち」(東京都文京区)は、東京都北区滝野川にある銭湯「稲荷湯」の運営継続のための資金調達にCFを取り入れました。


築90年の稲荷湯は、国の登録有形文化財に指定されており、2022年にCFを活用しました。


しかし、寄付は目標額300万円の半分にとどまったと言います。


千葉市の「龍沢山大巌寺」は、2019年の台風で国の登録文化財である書院の大屋根が崩れました。


修復に1億円以上の費用がかかるため、2022年にCFで協力を呼びかけました。


しかし、目標の500万円に届かず、CFの設定条件により、寄付金は支援者に返金しました。


修復工事費用は、寺が負担しましたが、担当者は、活動の周知がうまくできなかったと話しています。


CFは、文化財に思いを寄せる個人の協力を広く呼び掛けられる貴重なツールです。


全国から、目標額を大きく上回る寄付金を集められる可能性もあり、周知の工夫が、成功の重要なポイントになります。

 


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