核弾頭・米国とロシアで世界の9割保有【5月8日(月)】
世界にある核弾頭数は、2022年1月時点で、推定1万2,705発とされますが、ロシアが5,977発、米国が5,428発と、両国で全体の9割を占めます。
核弾頭数は、米国と旧ソビエトの冷戦末期には、7万発を超えました。
1970年には、核拡散防止条約(NPT)も発効し、核兵器を1967年以前に製造し、爆発させた米英仏中ロの5ヶ国だけに核保有を認め、それ以外の核兵器の拡散を防ぐ枠組みが出来上がっています。
核拡散を抑制する効果は、一定程度はありましたが、NPT非締約国のインドとパキスタンが、核保有国となりました。
イスラエルも保有しているとされ、NPTからの脱退を宣言した北朝鮮は、これまで6回核実験を行いました。
核兵器を事実上保有する国は、9ヶ国に増え、次に核兵器を持つ恐れがあるのはイランです。
中国は、核戦力の拡大を進めています。
2022年1月時点の核弾頭保有数は350発と推定され、米国防総省は、2035年には1,500発に増えると予測しています。
G7は、4月の外相会合で中国の核戦力の拡大に懸念を示し、核兵器の政策や計画などの透明性向上を求めました。
核軍縮が遅いと不満を持つ非保有国は、2021年に核兵器禁止条約を発効させ、核兵器の開発や実験、保有、威嚇などあらゆる行動を禁止しました。
しかし、核保有国は参加しておらず、非保有国との溝は深まっています。
米国の核の傘に入る日本も、同条約は結んでいません。
ロシアのプーチン大統領は2023年2月、米国との新戦略兵器削減条約(新START)の履行停止を求める法律に署名し、3月には戦術核のベラルーシ配備も打ち出しました。
G7は、5月の広島サミットでロシアによる核使用はあってはならないと、改めて確認します。
核軍縮・不拡散への決意を示す「広島宣言」を採択する方向で調整しています。
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