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世界の平均気温が過去最高【7月14日(金)】

世界気象機関は、7月7日の世界の平均気温が17.24度で、過去最高だった2016年8月16日の16.94度を上回ったと発表しました。


先月は、観測史上最も暑い6月でした。


世界の平均気温は長期的に上昇傾向にあります。


2020年の平均気温は、1850~1900年の平均気温に比べ1.1度高くなっています。


欧州では、2012~2021年の間に陸地の平均気温が1.9度も上昇しました。


2022年5月末からの3ヶ月間で6万1,000人が熱波で死亡したと見られます。


温暖化ガスの排出増などで既に気温が上昇するなか、今年は4年ぶりの発生となるエルニーニョ現象がさらに気温を高める恐れがあります。


ダートマス大学は、エルニーニョによる経済損失が、2029年までに最大3兆
ドル(約420兆円)になると予測します。


大雨や干ばつが起これば、農業や漁業を中心に被害が生じ、その影響は数年間続きます。


気温が上昇すれば、大気中の水蒸気が増加し、大雨のリスクは高まります。


日本の気象庁によると、7月に国内で降った「3時間雨量が130ミリ以上」の豪雨は、1976年から2020年までの45年間で3.8倍に増えました。


高温や乾燥した気候によりカナダでは、毎年のように大規模な森林火災がが発生しています。


今年も春にカナダ東部で大規模な森林火災が発生、その煙がカナダに近い米国北部から中西部にも広がりました。


6月には煙が大西洋を越えてスペインまで達しました。


メキシコ北西部では、6月末に気温49度を記録しました。


メキシコ政府によると、異常な暑さが原因で104人が死亡しました。


テキサス州でも厳しい熱波で死者が相次ぎ、中国やインド各地でも猛暑や熱波に襲われています。


スペイン南部では、6月下旬に最高気温が44度に達し、深刻な干ばつに見舞われています。


米国では、保険の引き受けを停止する保険会社も出てきました。


カリフォルニア州の保険大手のステートファームは、森林火災など災害リスクが増えていることを理由にカリフォルニア州での住宅所有者保険の受付をやめました。


ミュンヘン再保険によると、2022年の世界の自然災害の被害額は2,700億ドル(約38兆円)に膨れ上がりました。


異常気象を食い止めるには、温暖化対策を地道に進めるしかありませんが、各国の取り組みは鈍く、国際社会は、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べ、1.5度以内に抑えるという目標を共有しますが、目標達成には程遠いものがあります。

 


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