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カカオ豆が高騰・チョコは一段の値上げも【8月7日(月)】

チョコレートの原料のカカオ豆の国際価格が高騰しています。


カカオ豆の国際指標となるニューヨーク先物価格が7月26日、1トン3,561ドルと2011年3月以来約12年ぶりの高値をつけました。


2022年末と比べ4割高くなっています。


高級品の南米最大の生産国のエクアドルの天候不順が背景にあります。


主産地であるエスメラルダス州で6月上旬に大雨で河川が氾濫、洪水が発生し、農園の一部が水浸しになる被害が出ました。


ベネズエラやペルーでも大雨が頻発しています。


天候不順は、南米以外でも生産に影響が出ています。


最大生産国のコートジボワールでは、4月以降大雨が続き、一部では、洪水も起きています。


カカオの木の育成が阻害される病気が、まん延する懸念が出ています。


2022年10月~2023年7月に主要な港に集荷されたカカオ豆の量は、前年同期比で4%減りました。


アフリカ産を主に扱うロンドン先物価格は一時1トン2,678ポンドと、1977年以来46年ぶりの高値をつけました。


世界的にカカオ豆の需給は、ひっ迫しています。


国際ココア機関が発表した2022年~2023年の世界のカカオ豆の生産予想は、498万トンで、消費量(507.2万トン)を下回る見通しです。


供給不足を考えるとニューヨーク先物は、なお上昇が続き、ロンドン先物は、2,700ポンド近辺まで上がりそうだとの声もあります。


先物の記録的高値で、世界のカカオ豆価格に上昇圧力がかかっています。


高値のカカオ豆が日本に入り、製品に使われるのは2024年以降となりますが、円安も重なり、調達コストは上がっています。


2024年のバレンタイン向けの商品や、春先のブランド物のチョコ価格に波及する可能性が高くなります。


カカオ豆の高騰で、ココアバターやココアパウダーが値上がりしています。


砂糖や牛乳価格も上がっており、大手百貨店では、2024年のバレンタイン向けのイベントでは、チョコを使った幅広い商品の価格に影響が出そうだと話します。


物流費や包装資材などその他のコストも上がっていて、製菓会社の重荷になっています。


原材料価格の一段高で、国内製品にさらなる値上げ圧力がかかる懸念がでていますす。

 


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