銀座の賃料・コロナ前の水準に回復【9月11日(月)】
東京・銀座の店舗賃料が、コロナ禍前の水準に回復しました。
不動産サービス大手のCBREによると、4~6月の銀座の1坪(3.3㎡)あたりの賃料は、中央通りなど目抜き通りで、平均25万7,600円でした。
コロナ前の2019年10~12月の25万8,000円とほぼ同水準でした。
賃料回復の背景には訪日外国人(インバウンド)への期待感があります。
7月の訪日外国人は232万600人と、コロナ前の8割に迫ります。
セイコーグループのセイコーウォッチは、6月に腕時計グランドセイコーの旗艦店を開業、フランスの宝飾ブランドのブシュロンが9月8日に中央通りに店を移しました。
海外のブランドにとって銀座は一等地であるというだけでなく、価格面でも魅力的です。
銀座の賃料の上限値は、1坪40万円程度ですが、ニューヨークの72万円やロンドンの121万円などを大きく下回ります。
高級ブランドが集まるエリアでは、既にコロナ前を上回っていると言います。
高級ブランド出店の一方で、目立つのが低価格店の出店です。
昨年4月に100円ショップのダイソーがグローバル旗艦店をマロニエゲート銀座2に開業しました。
今秋には、ディスカウントスーパーのオーケーも同施設に出店する予定です。
4月にはSSYが古着店RUSHOUTを出店、コメ兵ホールディングスやゲオホールディングス傘下の企業も新店を開業しました。
コロナ禍でファッションブランドの退店が増え、好調な100円ショップや中古販売店が進出しました。
インバウンドは、高級ブランド品を買い求める一方で、ドラッグストアや100円ショップにも足を運びます。
世界の商業地を見ても、高級店と低価格店が街の中にうまく同居しています。
高級繁華街として知られる、ニューヨークの五番街も、そばに1ドルショップが出店しています。
銀座の変化も、選択肢が増え、多様な人が訪れることは、街の幅を広げ、街の価値を高めると思われます。
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