外食大手 ビジネスモデルの変革が求められる【8月20日(木)】
2020年4~6月の企業の決算が出そろいましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、外食産業の業績が悪化しています。
休業や外出自粛で売り上げが減少し、大手の7割が最終赤字となりました。
郊外では、客足が戻りつつありますが、都心部では、コロナウイルスの感染の再拡大とテレワークの定着もあり、回復は鈍くなっています。
ファミリーレストランの落ち込みが、ハンバーガー店に比べて大きいなど業態間格差も目立っています。
【3197】すかいらーくホールディングスは4~6月の最終損益は191億円の赤字になりました。
ガスト、ジョナサン、バーミヤン、などのファミレスは来店客が大きく落ち込み、宅配、持ち帰りは強化したものの、売り上げは前年同期比で44%減となりました。
外食大手13社のうち9社が赤字で、3社が減益でした。増益は【2702】日本マクドナルドホールディングスだけでした。
【7616】コロワイドは最終損益が、41億円の赤字(前年は3億7,500万円の黒字)で、宴会などの自粛が続き 甘太郎、北海道、などの居酒屋が苦戦しました。
減益だが赤字を免れた3社に共通なのが、持ち帰りの強化でした。
【9936】王将フードサービスは、売り上げの4割が持ち帰りでした。
唯一増益でしたマクドナルドはドライブスルーが伸びたそうですが、店内利用は伸び悩んでいるようです。
【3085】アークランドサービスホールディングスのとんかつ専門店かつやは、9割が郊外にあり、7月の既存店売り上げは前年比6.9%増とプラスになりました。
【7550】ゼンショウホールディングスの牛丼すき家は5割以上が郊外にありますが、7月の既存店売り上げはプラスとなったそうです。
一方、郊外型の店舗が3割と少ない【9887】松屋フーズホールディングスの7月の既存店売り上げは11.6%減でした。
在宅勤務の定着でオフィス街にある店舗の売り上げはあまり戻っていません。
足元ではコロナウイルスの感染が再拡大しており外食産業は極めて大きなビジネスモデルの変革が求められています。
すかいらーくは全国1,140店舗のガストの店内で唐揚げ店を開く予定で、ピザやすしの宅配にも参入する予定だそうです。
株価もアークランドサービスホールディングスは昨年末比5%上昇していますが、すかいらーくホールディングスは27%下落しています。
ゼンショウホールディングスは10%の下落に対して、松屋フーズホールディングスは23%下落しています。
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